横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

アデノイド顔貌が増えている!

いつも口をポカーンと開けて、生気のない顔をしている、いわゆるアデノイド顔貌の子供が日本で近年増えてきているそうです。アデノイド顔貌の特徴としては

・いつも口があいている
・上の前歯が出ている
・下あごは引っ込んでいる
・唇は厚くめくれ上がって乾燥している
・顔が長い、とくに鼻の下が長い
・唇を閉じようとするとあごに梅干しができる

このようなものがありますが、これらを引き起こす原因となっているのは「口呼吸」です。
もともとは鼻腔が喉とぶつかる部分にあるアデノイドというリンパ組織が肥大することにより(アデノイド肥大)鼻が詰まって口呼吸になって起こるものをアデノイド顔貌と呼んでいます。

しかし、とくにアデノイドに問題がなく、癖や口周囲の筋力不足など、なんらかのきっかけで口呼吸が習慣化している場合にもこのような顔つきになってしまうことがあり、そのような場合も全て含めて、「アデノイド顔貌」と呼んでいます。

本来ヒトは鼻で呼吸をするのが正常です。新生児や乳児も鼻で呼吸をしていますが、それがなんらかのきっかけで成長期に口呼吸をすることが習慣になってしまうと、体が口で呼吸がしやすいように骨格や歯並びを変形させてしまうのです。

お子さんが口呼吸をしている場合、早めに一度医療機関で診てもらいましょう。

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あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

お子さんがいつも口を開けてボーッとした顔つきをしている場合、口呼吸をしている可能性があります。本来なら鼻で行うべき呼吸を口で行い続けると、様々な不具合が起こってきます。

まず、口が乾いて雑菌が繁殖しやすくなるため口臭がきつくなったり、虫歯にかかりやすくなります。そして、外部から入ってきたウイルスや細菌、ほこりなどが直接口から体の中に入っていくため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、アレルギー疾患を起こしやすくなります。さらに一番と言ってもいいほど問題になるのが、使うべき筋肉がきちんと使われず、骨格や歯並びが口呼吸をしやすいように変形してしまうことです。

このようなことを予防するためには口呼吸をやめさせる必要があるのですが、お子さんの場合、なかなか言うだけでは治りません。そこで口呼吸をやめるのにとても簡単で効果的な体操「あいうべ体操」をご紹介します。

■あいうべ体操
「あー」と思い切り口を開ける
「いー」と口を思い切り横に広げる
「うー」と口を思い切り前に突き出す
「べー」と思い切りベロを前に出す

これを1セットとし、1セットを5秒くらいかけてゆっくり行い、1日30セット行います。このあいうべ体操を毎日続けることで、口の周囲の筋肉が強化されて口が閉じやすくなり、鼻呼吸になりやすくなります。

ただし、もしも鼻炎などで鼻が詰まっているのが原因の場合は耳鼻科的な治療が必要となりますので早めに耳鼻科を受診しましょう。

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親知らず、生えてきた?

最後に生えてくる親知らずは現代人のお口の中のトラブルメーカー。
抜いたほうがよい場合もあります。
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第三大臼歯は、大臼歯の一番奥に生えてくる歯です。
智歯または親知らずと呼ばれます。
「親知らず」とは、18歳を過ぎて24歳ぐらいまでに生えることが多いので、すでに親元を離れている頃で生えたことを親は知らない、という意味だといわれています。

他の臼歯に比べるとぐっと小さく、形は変異に富み、噛みあわせ面のデコボコが少なく噛みあわせにあまり関与していません。
まったく生えない人も増えていますし、生えたとしても位置が違ったり、捻じれていたり、傾いていることが多いのです。
生える時期はまちまちで、個人差が大きいです。

現代の子供たちは、あごの成長が少なく、逆三角形の顔が多く見られます。
これは退行性進化と呼ばれ、食べ物の形や硬さ、種類などによりあごの成長が変化しているのです。

ファストフードに代表される軟食、噛み応えのある根菜類の摂取不足、小食などの食生活の変化のなか、よく噛んで食べ、あごがガッチリしていたかつての世代とは異なり、第三大臼歯が生える余地がありません。
いちばん最後に生えてくるため、先に生える歯に場所を奪われてしまうのです。

そのため、埋伏といって、あごの中に埋まっていて歯が生えてこない状態や、半埋伏といって少しだけ歯が見えていてもまっすぐ生えてこない状態が多く見られます。

こんなことに注意しましょう!

第三大臼歯はいちばん奥にあるため、もともと歯磨きが難しく汚れのたまりやすい歯です。
虫歯になりやすく、まして半埋伏の場合、歯ぐきに汚れのたまりやすい溝やくぼみができてしまうために、智歯周囲炎が起こりやすいなどの問題が発生します。
第三大臼歯は噛み合わせに関与することが少ない上、出っ張ったり、捻じれたり、傾いているために上あごの歯とぶつかって噛み合わせを悪くし、下あごがずれたり顎関節症を引き起こすことがあります。
このようなトラブルが現在起こっていたり、将来予想される場合、抜歯が必要なことがあります。

また第三代臼歯の生えること自体が、第二大臼歯や小臼歯、前歯などの歯を前に押して移動させ、歯並びを悪くすることがあります。
矯正をする前に第三代臼歯を抜くことがあるのはこのためです。

痛みがある、腫れている、口を開きにくい、顎関節症のようで気になるなどの症状がありましたら、お早めに歯科医院にご相談下さい。

歯を大切にして長く使い続けるには、予防がいちばんです。
かかりつけ歯科医を持ち、定期的に受診して、歯の生え変わりなど、年齢ごとに変化していくお口を継続的にチェックしてもらい、ケアのポイントについて指導を受けましょう。

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よい噛み合わせを育てる!

乳歯が生えはじめてから、永久歯が生え終わって噛み合わせが決まるまでには、17~18年もの長い時間がかかります。
「よく噛んで食べる」という幼い頃からのよい習慣がよい噛み合わせを育てます。
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生後4ヶ月を過ぎ、はじめての乳歯が生えてから、3歳前後には上下20本の乳歯が生え、乳歯列の噛みあわせが完成します。
5歳を過ぎ、はじめての永久歯が生えはじめ、乳歯から永久歯へと生え変わると、永久歯は上下28本(親知らず[第三大臼歯]をのぞく)が生え、永久歯列が完成します。
そして、上下の対向関係から、噛み合わせが決まっていきます。

生えてきた永久歯は、前歯は唇側や舌側に微妙に動いて、そして奥歯は頬側や舌側に微妙に動いて、徐々に位置が調整されることで上下の歯がしっかりと噛み合うようになります。
乳歯の時の歯と歯の隙間(霊長空隙・発育空隙)は、ひと回り大きな永久歯が生えてくるスペースとしてだけでなく、生えてきた永久歯が微妙に動いて噛み合っていく調整用のスペースとしての役割も果たしているのです。

なお、3歳児健診の際に、受け口(反対咬合)や交叉咬合などの噛み合わせの問題が指摘された場合は、一度矯正治療についての受診をお勧めします。
あごの骨格の軟らかい子供の頃に対応することで、比較的小さな治療ですむこともありますので、まずはご相談下さい。
塩野目歯科医院では、無料相談なども行っておりますので、お気軽にお問合せ下さいませ。

しっかり噛めるよい噛みあわせは、お子さんの健康を生涯支える大切な財産。
体の健康のためにも、歯とお口は欠くことのできない重要な役割を担っています。
よく噛んで食べられるお口という、生涯の健康を支える口腔機能の獲得の基礎は、まさしく小児期に作られているのです。

【こんなことに注意しましょう】

・胎児期
「食べる」「飲む」に不可欠な歯とお口は、母体内で早くも形成されはじめています。
妊娠中は規則正しく栄養バランスのとれた食事を心掛けましょう。

・乳児期~離乳食期
母乳は離乳食をはじめる機能発達の基礎。
離乳食期の食事は歯の生え方に応じた固さや大きさに。
よく噛んで味覚を感じ、見て触れて香りをかいで五感を刺激します。

・幼児期
「早食い」「丸呑み」は生涯の食習慣に影響し、肥満の原因にもなります。
急がせず、家族で楽しく食べ、周囲がよく噛んで食べる姿を見せましょう。
おやつは決まった時間に。
砂糖や酸を多く含む飲料類は避けましょう。

・小学生~中学生
低学年で第一大臼歯が生え、噛んですりつぶす機能が高まります。
中学年は永久歯との交換期。
噛む能力が低下するので食事時間は長めに。
この頃様々な味覚に出会うことは、その後の偏らない食生活にとって重要です。
中学生以降は生活習慣が乱れがち。
予防のためにも規則的な食生活につとめましょう。

・青年期
永久歯列と口腔機能が完成し、歯周病の予防が重要に。
自己管理ができているかどうかで、お口の健康の差が如実に現れる時期です。
かかりつけ歯科医を持ち定期健診を受けましょう。

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永久歯列の完成!

第二大臼歯が生えそろうと永久歯列の完成です!
9歳くらいで生えそろう人から、17歳になって生えそろう人まで、個人差がとても大きいです。
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永久歯は、親知らず(第三大臼歯)を除くと、上下合わせて28本が生えます。
永久歯が生えそろう時期や順番は、どの歯をとっても乳歯のときと比べて個人差が大きいです。
調査結果では、生える時期の差が最も小さい下あごの前歯(中切歯)でも、早い人と遅い人では30ヶ月(2年6ヶ月)の差があり、最も差の大きい男子の上あごの犬歯では、何と94ヶ月(約8年)もの差がありました。
一般的に女子の方が男子より生える時期は早く、同じ名前の歯なら下あごのほうが上あごより早く生えます。

永久歯は歯の本数も多いことから、生える順序も色々です。
多くの場合、第一大臼歯、中切歯、側切歯または側方歯群の生え方(歯並び)に変化が起きることがその理由です。

第一大臼歯-前歯(中切歯)-前歯の隣の歯(側切歯)が生える6歳前後、側方歯群である第一小臼歯-犬歯-第二小臼歯、犬歯-第一小臼歯-第二小臼歯が生える8歳から13歳ごろは、特にあごの骨格の成長発育も大きく、不正咬合が明らかになってくる時期です。お子さんの健やかな成長をお口の育ちの面から確認するため、かかりつけの歯科医を持ち、春休み、夏休み、冬休みの年3回の定期健診で、予防と歯並びのチェックを受けることをお勧めします。

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虫歯、歯周病予防のポイント

まずは、丁寧に磨く習慣をつけることです。
また、思春期に入ると忙しさから磨き残しが増えたり、受験の夜食やだらだら食べ等が原因の虫歯や若年性歯周病を発症するお子さんも出てきます。
注意するよう教えてあげましょう。
ことに第二大臼歯はゆっくり生えるので注意が必要です。
歯ぐきの下に歯が見え始めてから上下の第二大臼歯がしっかりかみ合うまでには、ねじるように方向を変えながら5年くらいかかることもあります。
その間、痛くても歯の周りを良く磨かないと、汚れが溜まり、生え終わったときにはすでに初期の虫歯になっていることも少なくありません。
注意しましょう!

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