横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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乳歯と永久歯が混在する時期

前歯の生え変わりのあとは横の歯が生え変わります。
生え変わりの順序には個人差があり、それが歯並びに影響します。

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乳歯が永久歯に生え変わる時期に注意してほしいポイントをお話します。
前歯のあと、続いて横側の歯が生え変わり、乳犬歯は犬歯に、第一乳臼歯は第一小臼歯に、第二乳臼歯は第二小臼歯になります。
私たちはこれを総称して側方歯群と呼んでいます。

たとえば、犬歯が外にはみ出した八重歯は、犬歯が側方歯群のなかで最後に生え変わり、十分な余地がなかった結果です。ちなみに生え変わる順序は通常、上あごは第一小臼歯→犬歯→第二小臼歯、下あごは犬歯→第一小臼歯→第二小臼歯です。
この順序でスムーズに永久歯が生えるには、乳歯がきちんと抜けることが前提となります。
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普段硬い食べ物をしっかりかんで食べていると、乳歯の根が吸収して抜け生え変わりがスムーズ。あごの成長もよくスペースができます。
ところが近年は、ファストフードなどのやわらかいものが好まれ、乳歯の根が吸収されず部分的に残る傾向があります。
晩期残存といって、乳歯が自然に抜けずに残ると、横から永久歯が生えてしまうことも。
これでは、乳歯はいつまでたっても抜けません。こういう時は、なるべく早く乳歯を歯科医院で抜いてもらいましょう。

ただし、乳歯の晩期残存の原因には、本来生えるはずの永久歯が無いことが原因であることもあるので注意が必要です。
レントゲンを撮れば一目瞭然ですから、生え変わりが遅いなと思ったら歯科医院で診てもらいましょう。
この場合は乳歯は抜かず、大切に使い続ける必要があります。

もう一つ注意すべきは、噛み合わせです。
第一大臼歯(6歳臼歯)は「咬合のキーポイント」といわれ、永久歯の噛み合わせにとって重要な歯です。
第一大臼歯は生え変わるのではなく、乳歯(第二乳臼歯)の奥歯の後ろに生えます。
そのため上下の第二乳臼歯の噛み合わせによって、6歳臼歯の噛みあわせが変化します。
そこで、時々歯科医院を受診し、良い噛み合わせを獲得できるよう経過を診てもらうと安心です。
永久歯の生え変わりは個人差が大きく、乳歯から永久歯へとダイナミックに変化しますので、定期的に受診することをおすすめします。

虫歯予防のポイント
生え変わりの時期は混合歯列期といって、小さな乳歯と生えかけの永久歯、生え終わった大きな永久歯が混在してデコボコし、隣の歯や歯ぐきに邪魔されて磨きにくく、虫歯になりやすい状態です。
小さめの歯ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどを用いて丁寧に磨きましょう。
気づかないうちに歯が白濁(チョークのような白色)し、虫歯の初期段階になっていることも。
プラークコントロールはもちろん、フッ素を使い、たまには染め出しをして、磨けているかを確かめることも必要です。
また、歯科医院で、この時期にあった歯磨きのコツを習いましょう。

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永久歯の前歯が生えてきた!

大きな前歯が生えるとともに、あごも大きく育ちます。
歯並びの問題が明らかになりはじめる時期でもあります。

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永久歯で、はじめて生えてくるのは下あごの6歳臼歯、あるいは下あごの前歯です。前回でもご紹介したとおり、永久歯の生え方は個人差が大きく、どちらが先に生えても心配はありません。
永久歯の中でも前歯は、萌出時期の分布幅が比較的少ない歯です。

先に下あごの真ん中の中切歯、そして1年ほどで隣に側切歯が生えます。前歯の仲間である犬歯はその次に生えることが多いのですが、側方歯群と呼ばれる第一小臼歯、第二小臼歯の萌出順序によっても順番が入れ替わる場合も多いです。

こうした永久歯の萌出とお子さんのあごの成長には、深い関係があります。乳歯の前歯とその隣の歯が永久歯の前歯へと生え変わる6歳前後は、小さな乳歯が大きな永久歯に生え変わったときにきれいに並ぶよう、あごの幅が急速に成長します。
そして前歯のところの幅は、永久歯に変わった後も大きく拡大してきます。

その際、上あごの中切歯や側切歯はお口の外側に向かって生え、下あごの前歯はあごの内側に向かって生えてうまくかみ合うのが本来です。
しかしこの頃、下あごが大きく成長し下の前歯が上の前歯よりも前に出ていたり、下顎が前に出て上と下の歯が合わさり受け口が目立ってくることがあります。
この頃から治療をすると改善しやすいので、矯正専門医に相談すると良いでしょう。

また、お子さんによっては、正中離開といって前歯の真ん中に隙間のある場合があります。
原因としては、上唇と歯ぐきをつなげている筋(上唇小帯)が強直して起きる、あるいは顎の骨の中に余分な歯ができている、遺伝、側切歯の先天的欠如、乳歯が自然に抜けずいつまでも残っている、口腔習癖、歯の形態異常などが考えられます。
学校の歯科健診で指摘を受けたり、保護者の方が気がついたときは歯科医院を受診しましょう。

乳歯が永久歯に生え変わるこの時期の、歯の萌出やあごの成長は、お子さんごとに多種多様で、その分不正咬合になる要因も多いのです。
これから13~14歳まで続く長い生え変わりの期間には、1本1本の歯の萌出だけでなく、お口全体の状態を模型やエックス線写真などにより注意深く観察し、歯の萌出やかみ合わせの推移などを予測しながら見守っていくことが大切です。

かかりつけ歯科医を持ち、お口の専門家としてお子さんの成長を一緒に見守ってもらい、気になることをそのつど相談できると安心ですね。

この時期の虫歯予防のポイント

前歯の萌出期間は、6歳臼歯とは異なり、完全に生え終わるまで通常1年はかかりません。
でも、6歳臼歯ほどではないのですが、萌出途中は食べかすが溜まりやすく、デコボコした歯ぐきが邪魔をして磨きにくいことがあり、虫歯になりやすい時期です。
無理して磨くと歯茎を傷つけて、ますます歯磨きがしにくくなることもありますので、毛の柔らかい小ぶりの歯ブラシで、特に注意深くプラークコントロールをしましょう。

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はじめての永久歯!

6歳臼歯(第一大臼歯)ははじめての永久歯。
一生使う大切な歯です。虫歯に気をつけて大切に守っていきましょう。

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はじめて生える永久歯は、多くのお子さんの場合、下あごの6歳臼歯(下顎第一大臼歯)と呼ばれる歯です。同時期に下の前歯(下顎中切歯)が生える場合もあり、または6歳臼歯よりも早く生える場合もあります。
永久歯の生え方は特に個人差が大きく、萌出時期の分布には広がりがあります。
一般的に女子の方が男子よりも早く生え、上下の犬歯にいたっては10ヶ月以上の差があります。

虫歯予防のポイントは?

下あごの6歳臼歯は生え終わるまでに時間がかかり、5歳半で生えはじめたとすると、完全に生え終わるのは6歳8ヶ月ごろ。つまり1年以上もかかるのです。上あごの6歳臼歯も同様で、完全に生え終わるまで1年ほどかかります。
上の歯と下の歯は、きちんと噛み合うことで自浄作用が期待できるのですが、生え終わって噛み合うまではそれも期待できません。
そのため、生えかけのこの時期は、特に工夫してしっかりと咬合面をみがき、虫歯予防をすることが重要です。
6歳臼歯が生え始める頃はまだ低年齢で、自分磨きで磨き残しなく清掃して虫歯を予防するのは難しい時期です。
しかも、位置的にも磨きにくい乳歯列の最後方部に生え、生え終わるまで1年以上の長期間がかかるため、最も虫歯になる危険性が高くなります。そのため、生えかけの間は、特に注意深いプラークコントロールが必要です。
普通の歯ブラシでは歯磨きが難しいですから、奥歯磨き用の、先が小さく丸いコンパクト歯ブラシを使いましょう。歯ブラシ選びに迷ったときは歯科医院にご相談下さい。
6歳臼歯が生えはじめたらすぐに、歯科医院で定期的にフッ素を塗りましょう。大変重要で効果があります。生えはじめに塗布するのがポイントですが、もちろん生え終わってからでも大切で効果があります。定期的に歯科医院でみてもらうとともに、保護者の方も6歳臼歯の歯磨きに注意し、虫歯になっていないか観察するといいでしょう。
保護者の方からよく「歯の生えかわりが遅すぎるのではないか」という質問を受けることがあります。生え変わり時期の分布データを参考にすると、個人差が大きくたいていの場合は正常の範囲内だと答えることができますが、心配なことがありましたら歯科医院に一度ご相談いただくと良いでしょう。

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乳歯に隙間ができてきた!

乳歯が生えそろったお口。あごが成長するにつれて歯間の隙間ができてきます。永久歯がきれいに生えるようスペースを確保するための大切な準備が進んでいます!

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からだの成長にともない、あごも成長します。すると乳歯の歯間に隙間ができてきます。実はこの隙間には、お子さんのその後の歯並びや歯の健康にかかわる、重要な意味があるのです。

この隙間は乳歯列が育つ過程に特有のもので、総称して「発育空隙(くうげき)」と呼ばれています。将来永久歯が生えてくるための大切な隙間です。とくに、上あごの乳側切歯と乳犬歯のあいだの隙間、そして下あごの乳犬歯と第一乳臼歯の隙間は、霊長類(人間、猿、チンパンジー、ゴリラなど)特有のもので、これらは「霊長空隙」と名付けられています。

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乳歯の隙間は、一般的に乳歯が生えてくる初期には全体に大きく、1歳半頃に上あごの乳犬歯が生えると、乳側切歯とのあいだに次に生える乳歯の奥歯に備えた隙間ができます。乳歯が奥歯まで生えそろって安定する3歳頃には隙間は一時小さくなり、その後4歳頃からあごの成長と共に再び広がって、永久歯に生え変わる準備が進みます。特に上あごは、永久歯の前歯が生える1年ほど前から急激に成長し、横幅が広がります。スペースが確保され、永久歯列が並んでいきます。

また、この隙間は噛み合わせを調整する重要な役割も持っています。とくに、永久歯の生え変わり時期の前後には、上下のあごがうまく噛み合うように、調整の役割も果たすのです。

上あごの成長は5~6歳ごろになると加速度的に進み、乳犬歯だけでなく前歯のあたりでも同様に隙間が見られます。下あごも、上あごと同様、乳歯列から永久歯列へと大きく成長し生え変わっていきます。男の子は女の子よりも終始あごの幅が大きく成長します。

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注意が必要なのは①のタイプです。隙間が無いと永久歯の生える余地がなくなり、きれいに生えなかったり、噛み合わせが悪くなったり、歯磨きしにくく虫歯になりやすくなることがあります。

とくに、混合歯列期といわれる乳犬歯、第一・第二乳臼歯が永久歯に生え変わる時期は、歯の生えてくる順序によって、永久歯の生える余地がなくなり、矯正が必要になってくることがあります。

1歳半健診、3歳児健診、学校健診などで注意を受けた際には、お早めに歯科医院にご相談下さい。

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乳歯が生えそろいます!

3歳ごろには乳歯が奥歯まで生えそろいます。

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乳歯は、上あごと下あごを合わせると全部で20歯生えます。
1歳6ヶ月のときには、早いお子さんでは16歯、つまり第一乳臼歯まで生えてきます。そのあと、3歳ごろには一番奥に第二乳臼歯が生え、こうして乳歯が全て生えそろって20本になります。
ただし、生える時期や順番には個人差があります。
歯が生えてくる時期は、成長発育のひとるの指標にもなるでしょう。
乳歯が生えてくる時期は、お子さんの月齢、身長、体重と関連があります。
下あごの真ん中の前歯が一番に生えて、その生える時期は、平均で9ヶ月で、身長の平均は68cm、体重の平均は7.5㎏です。
最後に生える第二乳臼歯の生える時期は平均で2歳半、身長は平均83cm、体重が平均11kgで、この前後が目安になります。

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虫歯予防のポイントは?

本格的な仕上げ磨き(大人による)に入る1歳から2歳頃の時期を経て、2歳からは朝晩の仕上げみがきを定着させる時期になります。
仕上げ用歯ブラシは、大人用に柄が長くしっかり持って磨けるものを用意します。
乳歯が生えそろったとき、あごが小さくは並びが乱ぐいになったり、歯の間に隙間がなく埋まっているお子さんがいます。
この場合、物が挟まりやすくなりますので、子供用糸楊枝でお掃除しましょう。
また、キシリトールタブレットを用いるのもひとつの方法です。
この時期は、仕上げ磨きが嫌いになるお子さんもいます。
嫌がる場合はその原因を探って対策を考えましょう。
歯ブラシの毛が硬すぎる、磨き方が悪くて痛い、口の周りを触られることが苦手など、その原因は様々ですから、歯科医師や歯科衛生士に相談して対策を練りましょう。
ブクブクうがいができるようになったら、子供用フッ素入り歯磨き剤をつけて磨くと良いでしょう。
また、家族も一緒に歯磨きをするとうまくいくことがあります。

仕上げ歯磨きの仕方は?

磨く人の膝の上に頭を乗せ、寝かせて磨きます。
歯ブラシの持ち方は、ペンを持つようにして、片方の指で子供の唇を軽くめくり、動かし方は前後磨きに、あるいは横磨きをしてください。

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