横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

虫歯予防一覧

はじめての永久歯!

6歳臼歯(第一大臼歯)ははじめての永久歯。
一生使う大切な歯です。虫歯に気をつけて大切に守っていきましょう。

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はじめて生える永久歯は、多くのお子さんの場合、下あごの6歳臼歯(下顎第一大臼歯)と呼ばれる歯です。同時期に下の前歯(下顎中切歯)が生える場合もあり、または6歳臼歯よりも早く生える場合もあります。
永久歯の生え方は特に個人差が大きく、萌出時期の分布には広がりがあります。
一般的に女子の方が男子よりも早く生え、上下の犬歯にいたっては10ヶ月以上の差があります。

虫歯予防のポイントは?

下あごの6歳臼歯は生え終わるまでに時間がかかり、5歳半で生えはじめたとすると、完全に生え終わるのは6歳8ヶ月ごろ。つまり1年以上もかかるのです。上あごの6歳臼歯も同様で、完全に生え終わるまで1年ほどかかります。
上の歯と下の歯は、きちんと噛み合うことで自浄作用が期待できるのですが、生え終わって噛み合うまではそれも期待できません。
そのため、生えかけのこの時期は、特に工夫してしっかりと咬合面をみがき、虫歯予防をすることが重要です。
6歳臼歯が生え始める頃はまだ低年齢で、自分磨きで磨き残しなく清掃して虫歯を予防するのは難しい時期です。
しかも、位置的にも磨きにくい乳歯列の最後方部に生え、生え終わるまで1年以上の長期間がかかるため、最も虫歯になる危険性が高くなります。そのため、生えかけの間は、特に注意深いプラークコントロールが必要です。
普通の歯ブラシでは歯磨きが難しいですから、奥歯磨き用の、先が小さく丸いコンパクト歯ブラシを使いましょう。歯ブラシ選びに迷ったときは歯科医院にご相談下さい。
6歳臼歯が生えはじめたらすぐに、歯科医院で定期的にフッ素を塗りましょう。大変重要で効果があります。生えはじめに塗布するのがポイントですが、もちろん生え終わってからでも大切で効果があります。定期的に歯科医院でみてもらうとともに、保護者の方も6歳臼歯の歯磨きに注意し、虫歯になっていないか観察するといいでしょう。
保護者の方からよく「歯の生えかわりが遅すぎるのではないか」という質問を受けることがあります。生え変わり時期の分布データを参考にすると、個人差が大きくたいていの場合は正常の範囲内だと答えることができますが、心配なことがありましたら歯科医院に一度ご相談いただくと良いでしょう。

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虫歯は遺伝する?

親に虫歯が多いと子供にも虫歯が多い、というのをよく目にします。これはなぜでしょうか?遺伝でしょうか?また、「自分は遺伝的に歯が弱い体質だから歯が悪くて」と、あきらめている人もいます。親が歯が悪いと自分もそんな体質だからあきらめるしかないんでしょうか?

じつは虫歯は遺伝ではなく、感染症なのです。生まれた時には虫歯菌は皆、持っていません。大抵は小さい時に親から子供に感染します。だから、親に虫歯がたくさんあると、子供に虫歯菌がうつって虫歯になりやすくなるんですね。

また、親子で虫歯の傾向が似通う理由として次のようなことが挙げられます。

・歯磨きの頻度
・食べ物の内容
・間食の取り方
・ジュースなどをよく飲む

このように、同じ食習慣や生活習慣をしていることが大きな原因となっています。家族全員が虫歯になりやすい、という場合は生活を見直してみるとよいかもしれません。

ただ、歯の形、質、歯並び、唾液の性質などの特徴は遺伝することがあります。たしかにこれらは虫歯のなりやすさと関わっていますが、同じ特徴を持っているからと言って決して虫歯になるわけではなく、きちんとケアすることで虫歯は防ぐことが十分可能です。

歯が弱いけど、イマイチ原因がわからない・・という人は、一度歯科医院に相談してみるとよいでしょう。

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お子さんを虫歯にさせないために

虫歯は甘いものをたくさん食べるとできる、とは皆さん、ご存知ですね。では虫歯が感染症であることはご存知ですか?実は生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌はいません。ところがしばらくすると虫歯ができてしまうお子さんがいます。これはどういうことかと言いますと、周囲の人からもらった虫歯菌が原因で虫歯ができてしまったのです。

ということは、周囲の人(とくにお母さん)が気をつけることで、虫歯菌をお子さんにうつさないようにすることができるのです。また、お子さんの虫歯のなりやすさは、「いつ虫歯菌に感染したか?」ということでも変わってくると言われています。最近の調査では生後19ヶ月〜36ヶ月の間に虫歯菌の感染が起こることが分かってきていますが、感染する時期が早いほど、虫歯菌の数が多くなるのだそうです。つまり、虫歯なりやすくなるのです。

それではなるべくお子さんに虫歯菌をうつさないためにはどうすればよいでしょうか。具体的な方法を挙げてみます。

・お子さんの周囲の人が虫歯を治し、口の中をきれいにしておく。
・スプーンやフォーク、コップを共有しない。口移しをしない。
・お子さんの周囲の人がキシリトールを摂って虫歯菌を減らしておく

お子さんの虫歯は親の責任であると言われます。大事なお子さんに虫歯をつくらないようにしていきましょう。

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歯の3DSのすすめ

3DSと聞くと、ゲーム機を思い浮かべる人が多いでしょう。実は歯科にも3DSというものがあり、最近じわじわと人気が出てきています。さて、これは一体何かと言いますと、虫歯や歯周病の菌を除菌するための処置で、歯の疾患の元になる歯垢の定着を集中的に抑えることができます。(3DS=Dental Drug Delivery System)

具体的にどのようなことをするかというと、まず、歯科医院で歯の型を取り、専用のマウスピースを作ります。そこに殺菌消毒薬を注入し、お口に装着することで、効率よく歯の周囲の細菌を殺菌することができます。虫歯や歯周病に対し、ハイリスクの人に非常に効果があります。

3DSが適応となるのは次のような人です。

・虫歯になりやすい人
・虫歯の治療済みの部分が多い人
・歯周病になりやすい人
・乳歯から永久歯に生え替わっている学童期のお子さん
・お口の健康を万全にしたい人
・歯列矯正を始めようと思っている人
・妊娠中、または赤ちゃんがいる人で、お子さんに虫歯をうつしたくない人

虫歯や歯周病のかかりやすさは人それぞれです。また、詰め物がすでにいくつか入っている人は、詰め物の境目から虫歯になるリスクが高いため、3DSのようなプラスアルファの予防対策を行っておくとより安心です。気になる人は歯科で相談してみましょう。

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健康にいい酢も歯には害になることも

黒酢などの健康酢をダイエットや健康のために摂っている方もいることでしょう。健康のため、ダイエットのためとなると1日に何度も摂りたくなりますね。しかし、酢は健康にいい反面、気をつけなければならないことがあります。

それは酢に含まれる酸の影響で、歯が溶けてしまう、ということです。酸で溶けてしまった歯を酸蝕歯と呼んでいますが、健康に気を使って、健康酢を日常的にたくさん飲んでいる人ほど、この酸蝕歯がよくみられます。これは酢だけに限らず、例えば柑橘系のものをたくさん食べる人にもこの傾向がみられます。みかん農家の人はみかんをたくさん食べるため、歯が弱い人が多いそうです。炭酸飲料、ワインや酢の物、ドレッシングなども摂りすぎは要注意です。

では、酸蝕歯は具体的にどのようになるかというと、まるで虫歯のように凹んだり、すり減ったり歯が薄くなったりします。ひどくなると歯がボロボロになります。酸蝕歯を予防する対策を挙げますので参考にしてみてください。

■酸蝕歯の予防と対策

1.酸性食品をなるべく控える
酸っぱい物をよく口にする人は控えめにしてみましょう。

2.酸性食品を口にしたら、すぐに水やお茶を飲んだり、口をゆすぐ
酸が歯を溶かす前に洗い流してしまいましょう。

3.酸っぱい物を食べた後にすぐ歯磨きをしない
食後は歯が酸性になっています。酸性食品をとった後はなおさらです。そこでブラシをあててしまうと、歯が削れやすくなってしまいます。

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