あいうべ体操で口呼吸を治しましょう
お子さんがいつも口を開けてボーッとした顔つきをしている場合、口呼吸をしている可能性があります。本来なら鼻で行うべき呼吸を口で行い続けると、様々な不具合が起こってきます。
まず、口が乾いて雑菌が繁殖しやすくなるため口臭がきつくなったり、虫歯にかかりやすくなります。そして、外部から入ってきたウイルスや細菌、ほこりなどが直接口から体の中に入っていくため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、アレルギー疾患を起こしやすくなります。さらに一番と言ってもいいほど問題になるのが、使うべき筋肉がきちんと使われず、骨格や歯並びが口呼吸をしやすいように変形してしまうことです。
このようなことを予防するためには口呼吸をやめさせる必要があるのですが、お子さんの場合、なかなか言うだけでは治りません。そこで口呼吸をやめるのにとても簡単で効果的な体操「あいうべ体操」をご紹介します。
■あいうべ体操
「あー」と思い切り口を開ける
「いー」と口を思い切り横に広げる
「うー」と口を思い切り前に突き出す
「べー」と思い切りベロを前に出す
これを1セットとし、1セットを5秒くらいかけてゆっくり行い、1日30セット行います。このあいうべ体操を毎日続けることで、口の周囲の筋肉が強化されて口が閉じやすくなり、鼻呼吸になりやすくなります。
ただし、もしも鼻炎などで鼻が詰まっているのが原因の場合は耳鼻科的な治療が必要となりますので早めに耳鼻科を受診しましょう。