横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

歯周病予防一覧

してみませんか?歯茎のマッサージ

皆さんは歯茎のマッサージというのを耳にしたことがありますか?最近、歯茎のマッサージが歯茎の健康に限らず、アンチエイジングや免疫力アップ、そしてリラックス効果があるなど、他の面でも様々な良い効果をもたらすとして注目を集めています。

これまでにも歯磨きをしながら、ブラシの毛先で歯茎をマッサージするような磨き方は、特に歯周病予防において効果があるとは言われてきました。ですが、これに加えて指で歯茎をマッサージすることにより、歯茎にあるツボが刺激されたり、唾液腺が刺激されたりすることで、次のような効果が得られると言われています。

1.虫歯や歯周病、口臭予防効果

マッサージを行うことで血流が良くなって歯茎の新陳代謝が改善し、歯茎が健康になります。そして、唾液腺が刺激されて唾液の分泌がよくなり、口の中の洗浄効果が高まることで、虫歯や歯周病、口臭を防いでくれます。

2.免疫力アップ効果

歯茎表面にもツボが存在し、それが刺激されることで免疫力がアップする効果があると言われています。

3.リラックス効果

ツボが押されることと、マッサージの気持ち良さでリラックス効果を発揮します。

4.アンチエイジング効果

リンパの流れが良くなるため、アンチエイジング効果も期待できると言われています。

歯茎のマッサージは自分で簡単に行うことができます。まずは手を洗って清潔にし、歯磨きを通常通り行います。そして人差し指で歯と歯茎の境目や歯茎全体をゆっくりと気持ち良いと感じるくらいの力で撫でるだけです。普段の歯磨きの仕上げに行ってみてはいかがでしょうか?

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歯周病と関節リウマチの関係が明らかに

歯周病が全身の病気を起こす原因になっていることは1990年代の始め頃よりだんだんと明らかになってきました。例を挙げると、心臓病、脳梗塞、糖尿病、肺炎、低体重児出産・早産などがよく知られていますが、関節リウマチとの関連があることも近年注目を浴びてきています。

■関節リウマチの治療薬で歯周病になりやすくなる
まず、関節リウマチで使われる治療薬には免疫を抑える作用があります。そのため、風邪などの感染症と同じく、歯周病にもかかりやすくなります。また、他の副作用として口の中にカンジダ菌が増えることによって口腔カンジダ症が起こったり、歯肉からの出血が起こりやすくなる、口内炎ができやすくなる、ということがあります。また、関節リウマチ患者は骨粗鬆症にもなりやすく、骨がスカスカになることで歯周病が非常に進行しやすいのも特徴です。

■関節リウマチの原因菌が歯周病菌と同じである可能性がある
またその一方、関節リウマチを起こしている原因菌が歯周病菌と同じである可能性が高い、という研究結果も出ています。歯周病菌が関節の内部へ移動して炎症を起こしているのでは?と考えられています。

歯周病はかつては「歯を失う」だけの病気として捉えられていましたが、最近では全身の健康を害する病気だということがだんだんと解明されてきています。皆さんも歯周病予防をして全身の健康を守りましょう。

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歯周病とメタボとの関係

歯周病は今や生活習慣病の一つとして数えられ、日本人の成人の8割は歯周病、またはその予備軍と言われています。そして、近年、歯周病とメタボが深い関係にあることが分かってきました。そしてこのメタボリックシンドロームも、食習慣・生活習慣が原因で引き起こされる生活習慣病です。

まず、歯周病が進行してくると、歯を支えている骨が溶けてしまうため、だんだんと硬いものや繊維質のものが食べづらくなってきます。そのため、やわらかくてカロリーの高いものを食べることが多くなり、メタボに拍車がかかります。

またその逆に、歯周病はメタボであればあるほど、つまり肥満の人ほど発症しやすい、ということも分かっています。脂肪細胞は歯周組織の破壊を促すTNF-αと呼ばれる物質を大量に発生するのだそうで、つまり脂肪細胞が多ければ多いほど歯周組織は破壊されやすくなる、すなわち歯周病が進行するというわけです。

歯周病予防に歯磨きを徹底しましょう、というのは実は予防法のほんの一部にすぎず、生活習慣、食習慣の面でも気をつけなければ本当の予防には不十分というわけですね。皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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歯ブラシは虫歯を予防できない?

厚生労働省が行った調査によると、日本では成人のほぼ100%は虫歯にかかったことがある、というデータがでています。しかも成人の80%は歯周病、またはその予備軍だと言われています。これは日本人がちゃんと歯磨きをしていないからなのでしょうか?

実はそうではありません。それどころか日本人の95%は毎日歯磨きをしており、全体の73%は1日に2回歯磨きをしているのだそうです。この結果から言えることは、「歯磨きをしているからといって虫歯や歯周病を予防することはできない」ということです。

それじゃあ歯磨きしてもしなくても一緒なのでは?と思うかもしれませんが、それも違います。実は多くの人が歯を「磨いている」けれども「磨けていない」のです。虫歯や歯周病を予防するためには、汚れが溜まりやすいポイントを狙った歯磨き方法をする必要があります。

汚れが溜まりやすいポイントは次の3箇所です。

・歯の噛む面の溝
・歯と歯茎の境目
・歯と歯の間

この部分の汚れが取れていなければ、はっきり言って虫歯や歯周病は予防できません。そしてただやみくもに磨いている場合、この部分の汚れは残ったままになっていることがとても多いのです。

皆さんもこれから歯を磨く際にはこの3つのポイントを意識してブラシを当ててみてください。また、歯と歯の間に関しては歯ブラシだけでは落とせないため、歯間ブラシかデンタルフロスを1日に1度通すようにしてください。

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子供の虫歯は減ったけど、歯周病が増加中!?

子供の虫歯はこの数十年間で大幅に減少傾向にあります。しかし、その反面、子供の歯周病が近年増えてきているのだそうです。これは福岡県の学校歯科医会の調査結果で明らかになったことです。

この原因として、現代の食事はよく噛まないで済むような食べ物で溢れていることが挙げられます。あまり噛まなくても良い食べ物は歯の表面にくっついて残りやすく、しかも噛まないことで唾液が十分に分泌されません。そのため細菌が繁殖してしまい、歯茎の炎症を引き起こしてしまうものと考えられます。

また、口呼吸も原因と考えられます。近年日本では、口呼吸をする子供が増えていると言われています。口呼吸をしていると口を開けたままになるため、唾液が蒸発してしまい、雑菌が繁殖します。それがもとで歯肉炎を起こしやすくなるのです。

そしてこの口呼吸になってしまう原因の一つとして「よく噛まないため口の筋肉が弱くなって口が閉じられない」ということも挙げられますので、やはり「よく噛まないこと」の弊害は大きいと言えるでしょう。

ぜひ、食事はやわらかくて食べやすいものだけでなく、繊維質の野菜や煮干し、海藻類なども取り入れて「よく噛む」ことを習慣づけるようにしましょう。

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