横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

親に虫歯が多いと子供も虫歯にかかりやすい傾向が

虫歯が多いお子さんは、親御さんも虫歯が多い、あるいは治療跡が多いという傾向があります。その事実だけ聞くと、「歯が弱い家系なのかな」と思ってしまいがちですが、実は親子で虫歯のなりやすさが似ているのは、遺伝というよりはむしろ、別な要因が関係していると言ったほうが良いでしょう。親に虫歯が多いと子供も虫歯にかかりやすいのには次のようなことが関係していると考えられます。

■虫歯菌の多さ
虫歯菌というのは、親子間で感染します。親に虫歯菌が多いと、子供は早期に虫歯菌をもらう確率が高くなります。早い時期に虫歯菌をもらった子供はお口の中の虫歯菌が増え、一生を通じて虫歯になりやすくなると言われています。

■食生活
虫歯のなりやすさは食べ物の内容、間食の仕方によっても違ってきます。一緒に暮らしている親子は食生活を共にしているので、それが原因で虫歯のかかりやすさも似通う傾向があります。

■生活習慣
親が歯磨きをあまりしない家庭の子供はやはり歯磨きが不十分なことが多いです。そのため、親も子も虫歯が多くなります。

親に虫歯が多くても、虫歯菌を移さないよう努力したり、食生活や生活習慣を改めたりすることで虫歯ゼロのお子さんにすることも十分可能です。虫歯が多い、多かったという方もあきらめず、お子さんのお口を虫歯から守っていきましょう。

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フッ素塗布はやった方がいい?

お子さんをお持ちの人なら「フッ素塗布」「フッ化物塗布」というような言葉を耳にしたことがあると思います。フッ素は歯を強くしたり、初期虫歯を再石灰化して治す働きをしたり、抗菌作用で歯を虫歯菌から守ってくれるというような働きがあります。そのため、歯が弱い乳歯期の子供や、永久歯が生えたばかりの学童期の子供には、虫歯予防のために特にフッ素を歯に塗布することが勧められます。現在売られている多くの歯磨き粉にはフッ素の成分が含まれていますが、それもこの効能を期待して配合されています。ただし、歯磨き粉は毎日使用するものですので、歯磨き粉のフッ素濃度は低濃度に抑えられています。

虫歯予防効果を高めるためには、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素塗布をするのがおすすめです。高濃度と聞くとちょっと怖くなってしまう人もいるかもしれませんが、歯科医院でのフッ素塗布は歯科医師、衛生士という専門家の管理のもと行われますので、心配はいりません。

時々インターネットなどで「フッ素は危険」というような書き込みを見かけることがありますが、フッ素はもともと自然界に存在する元素で、私たちの体の中にも存在しています。どんなものであれ、適量を大きく超えると毒物になるのと同様、フッ素も使いすぎると良くありません。ですが、普段の歯磨き粉で使う量、歯医者で定期的に使用する濃度であれば、全く危険ではありませんので、心配せず受けていただいて大丈夫です。

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虫歯の治療が難しい場合の治療法、サホライドとは

お子さんの虫歯の治療というのは、なかなか本人の協力が得られずに難しい場合というのが珍しくありません。特に、年齢の小さなお子さんになると、きちん治療ができることの方が珍しいです。虫歯がある程度進んでしまっている場合、放置して虫歯が進み、痛みを出したりすることなどを考えると、親御さんはとても心配になってしまうことでしょう。

そのような場合に行われるのが、「サホライド塗布」と呼ばれる治療法です。サホライドは「フッ化ジアンミン銀」と呼ばれる薬品で、虫歯の進行を抑制する作用があります。また、虫歯の痛みを感じにくくする作用もあります。そのため、深い虫歯があって年齢的に治療が難しいお子さんにとってはかなり効果的な手段だと言えます。

しかし、難点もあります。それは含有されている銀の作用により、虫歯の部分が黒くなってしまうことです。乳歯の虫歯というのは急性う蝕と言って、急速に進行し、虫歯の部分があまり黒くならないのですが、サホライドを塗ることでその部分が目立ってしまうのです。そのため、その点だけは親御さんに了承してもらう必要があります。

また、サホライドはあくまでも進行を抑えるもので、治すものではありません。年齢が大きくなり、治療が可能になったら速やかに治療をして治さなければならないことも覚えておきましょう。

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子供の歯のケアのポイント〜学童期〜

6歳くらいを過ぎると、永久歯への生え変わりがどんどん起こってきます。まず気をつけたいのは6歳で生えてくる6歳臼歯ですが、その後も幼若な永久歯が次々に顔を出してきます。生えたての幼若な歯というのは、乳歯にしても永久歯にしても弱いですから、頭を出してきたら歯垢が溜まらないよう、念入りに磨くようにしましょう。また、歯の質を強化するために、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素塗布をしておくのも大変効果的でおすすめです。

また、乳歯と永久歯の混在している混合歯列期は、歯の高さがデコボコになり、非常に磨きにくいのが特徴です。お子さんだけでは隅々まで歯ブラシを当てるのは難しく、歯磨きを子供任せにしていると、知らぬ間に虫歯ができてしまう恐れがあるので注意しましょう。特に乳歯に虫歯がたくさんある子は、永久歯にも虫歯ができやすい傾向がありますので、特に注意して磨くようにしてください。

できれば手が器用になってある程度自分でうまく磨けるようになるくらい(小学校高学年くらい)までは、夜寝る前の歯磨きの仕上げだけでも親御さんがしてあげることをおすすめします。それだけでも虫歯の予防効果を大きく高めることができます。

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子供の歯のケアのポイント〜5−7歳くらいまで〜

一般的に、6歳くらいになると初めての永久歯が生えてきますが、お子さんによっては5歳で生え変わりが始まる子も出てきます。まずは乳歯の生え変わりの時と同様、下の前歯から生え変わりが始まりますが、下の前歯は唾液の流れが豊富なところなので、それほど歯磨きが行き届いていなくても虫歯のリスクは高くありません。(歯磨きをしなくて良いという意味ではありません)

永久歯の生え変わりで注意したいのが、6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯です。これは乳歯の奥歯のさらに奥から新しく生えてきますので、生え始めの時は注意していないと、生えてきたのを見逃してしまうことがあります。6歳臼歯は全ての歯の中で一番と言っていいほど、大事な役割を担う歯で、一生大事にしていきたい歯ですが、生えてから早期に虫歯ができてしまいやすい歯でもあります。

6歳臼歯が虫歯になりやすい理由として、生えてきたのを見逃されやすいということ、生えたばかりの頃は質がしっかりしておらず弱いこと、溝が深く、歯ブラシが溝の奥までしっかり届きにくいこと、ということなどが挙げられます。生えてきたばかりの頃に気をつけて、虫歯をつくらなければ、その後はだんだんと虫歯にかかりにくくなっていきます。お子さんが6歳くらいになったら親御さんも、6歳臼歯が生えてきているかどうかをこまめにチェックし、見つけたらしっかりと磨くようにしてあげると良いでしょう。

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