横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

診療時間9:00〜12:00    14:00〜18:00木曜・日曜・祝日休診

院内コラムBlog

jstyle一覧

乳歯の奥歯が生えてくる

1歳くらいから奥歯が生えはじめ、3歳くらいで生え終わって乳歯列が完成します。
20151118_01

ほとんどの場合1歳頃までに、上下のあごの乳前歯(乳歯の前歯)8本が生えそろいます。
次に生えてくる乳歯は奥歯です。1歳から1歳半の頃に、離乳食期に合わせるように、第一乳臼歯という名前の奥歯が顔を出します。また、同じ頃に、乳犬歯が生えてくるお子さんもいます。
このようにして3歳頃までに、乳歯の20本がすべて生えそろいます。
1歳半になり奥歯が生えると、子供は食物を奥で噛めるようになっていきます。まさに哺乳動物の本能といえる食行動で、子供の発達は生命の摂理になんて正直なんだろう、と感じます。「食は命なり」といいますが、奥歯で噛み、命を養うために「食べ物を砕いて食べる」ことができるようになるのです。
こうして離乳食期のモグモグ期(歯ぐきで噛む)からカミカミ期(奥歯で噛む)へとスムーズに移行できるようになってきます。離乳食が完了するまでは感触を1日1、2回にして、時間を決めて栄養を補うようにします。間食の回数と虫歯の関係を調べると、間食の回数が多くなるほど虫歯になりやすくなります。虫歯になりやすい部位は、前歯では前面や歯間、奥歯は溝のある面と歯間ですから、溝のある面をしっかりと磨き、歯間は子供用のデンタルフロス(糸楊枝)を用いましょう。この頃は本格的な仕上げ磨きの習慣をつける大切な時期になります。
ケアグッズは、本人みがき用と、保護者が使用する仕上げ磨き用歯ブラシの2本を用意しましょう。
歯磨きのコツは年齢にあった歯ブラシを使用すること。奥歯はやわらかめの仕上げ磨き用歯ブラシで円を描くように磨き、痛みを感じさせないことです。膝の上に仰向けに寝かせ、明るい部屋で磨きましょう。
この時期は歯磨き剤を必要としませんが、予防の観点から、子供用フッ化物配合歯磨き剤(研磨剤無配合)や、フッ化物ジェルあるいはフッ素スプレーを使用することを考えてもいいですね。歯科医院で相談して診ましょう。

虫歯を作らない秘訣は、
①哺乳瓶虫歯を防ぐため糖分の多い乳酸菌飲料、イオン飲料や砂糖を添加したジュースなどを哺乳瓶では与えず、飲んだ後は口の中に飲料が残らないように麦茶か水を与えるようにしましょう。
②離乳食は薄味にしましょう。
③寝る前には、歯の表面の汚れを歯ブラシで取り残しのないようにしっかり磨きましょう。
④虫歯菌をお子さんに移さないよう、周囲の方もお口の清潔を心掛けましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

生まれてはじめての歯

生後6ヶ月頃からかわいい乳歯が生えてきます!

20151110_01

生まれてはじめての歯は、下あごの前歯である乳中切歯(前歯)。
生後6ヶ月頃から歯ぐきをやぶって生えてきます。でもこのとき、乳歯の根は完全にはできあがっておらず、あごの中ではの根が完成するのは2歳前後です。

その次に生えてくるのは、上あごの乳中切歯(前歯)です。下のあごの前歯よりも幅が大きく、この歯が生えると赤ちゃんがますますかわいらしく感じられます。
3番目には上あごの前歯の隣に乳側切歯が、4番目には下あごの乳側切歯が、最初に生えた歯の隣に生えます。
乳歯の生えてくる順序は、多くの場合男女同様です。

生まれてはじめての歯は白く輝いて、何ものにも変えがたい宝石のようです。
歯の表面のエナメル質は、実際宝石のダイヤモンドの硬さに近い硬度を持っています。
人間の体の中の硬組織といわれるものは、骨、爪と歯です。
なかでも歯の表面は特別な硬組織でできています。

大人の歯といわれる永久歯よりも白い乳歯は、エナメル質が薄く、量も少ないので虫歯になりやすいです。
そこで、歯が生えてきたら歯磨きを始めましょう。
最初はなかなか丁寧には磨かせてくれませんが、指サックに歯ブラシのようなものがついているケアグッズや清潔なガーゼなどを使って磨き始めましょう。
歯ブラシを歯がため代わりに噛ませて、歯ブラシに慣れるところからはじめるのも良いでしょう。

虫歯になりやすい歯と歯の間の掃除は子供用フロスを使うと便利です。
歯と歯ぐきの間は歯ブラシの毛先を使って磨きましょう。
上の前歯を磨くときは、上唇小帯(上唇と歯ぐきをつないでいる筋)に歯ブラシを引っ掛けないように気をつけます。
人差し指でガードすると磨きやすいです。

早いうちから歯磨きの習慣をつけたいものです。
歯茎を傷つけないよう、やさしく、仕上げ磨きの前段階という気持ちで、親子共に慣れていきましょう。

「子育ては歯育て」といわれます。
口腔清掃の習慣を身につけさせることは、これからはじまる子育ての大切な第一歩になることでしょう。

20151110_02

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

乳歯はいつ頃から育ってる?

お母さんのお腹の中ですでに赤ちゃんの歯は育ちはじめています。

20151104_01

赤ちゃんのはじめての歯が生えるのは、生後6ヶ月くらいから。でも乳歯の芽は、すでに妊娠6週からでき始めています。妊娠14週には、乳歯の芽だけでなく、すでに永久歯も作られはじめていること、ご存知でしたか?毎日の食事がお腹の赤ちゃんの良い歯を作っています。妊娠中は特に栄養バランスのとれた食事をとるよう心掛けてください。

なかでもカルシウムの摂取は1日1200mgを目安にしましょう。牛乳だと400~600mlを飲むと必要量をとることができるといわれています。

また、歯がしっかりと成長するには、カルシウムだけでなく、たんぱく質、リン、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンCなどの栄養素を含む食品をバランスよくとることが大事なのです。

たとえば、歯の石灰化(成熟して硬くなる)のための栄養はカルシウムとリン。歯の基礎のための栄養はたんぱく質。歯の表面のエナメル質の土台となる栄養にはビタミンA。歯の表面の一層下の象牙質の土台となる栄養にはビタミンC。カルシウムの代謝や石灰化の調節役にはビタミンD、etc…。こんなふうに、歯が育つには様々な栄養素が必要です。

また、妊娠中は女性ホルモンの増加から歯周病になりやすく、唾液の量が減って歯を溶かす酸を中和する力が弱くなることなどが原因で虫歯になりやすい口腔内環境になってしまいがちです。つわりがあると歯みがきがつらく、このことも妊娠中に虫歯や歯周病が増える原因です。

そこで、虫歯や歯周病がある場合には、妊娠中にお母さんが歯を悪くしないですむように、できれば妊娠前に治療をしておきましょう。また妊娠中に治療が必要になった場合は、安定期のうちに可能な範囲で必要最低限の治療を受けましょう。大きな治療は、出産後にしましょう。

また、日頃から口腔検診を受け、虫歯や歯周病のチェックをしてもらい、クリーニングを受けて口腔内環境を良好に保っておくと安心です。妊娠中や出産後に急に歯が悪くならないよう、予防をすることができます。

なお、毎日の栄養摂取は大切ですが、つわりの時期はあまり気にせず食べられるものを食べ、安定期になったらバランスのよい食事を良く噛んでとりましょう。散歩などの軽い運動やストレス解消に努め、楽しく充実した妊娠期を過ごしてくださいね。

栄養素 栄養素が含まれる食品
カルシウム ひじき、ちーず、しらすぼし など
リン 米、牛肉、豚肉、卵 など
たんぱく質 アジなどの魚、卵、牛乳、豆腐 など
ビタミンA 豚肉、レバー、ほうれん草、人参 など
ビタミンC ほうれん草、みかん、さつまいも など
ビタミンD バター、卵黄、牛乳 など

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

眠っている間にマウスピース?

眠っている間に歯ぎしりや食いしばりをしている人は日本人の8割にも及ぶと言われています。歯ぎしりの場合は家族の人に指摘されたりして分かる場合もありますが、食いしばりの場合はあまり音がしないため、周囲の人も気づきません。しかし、特に歯に害があるのはこの食いしばりの方なのです。

歯ぎしり・食いしばりをしているかどうかをチェックしてみましょう。

・朝起きた時にあごが疲れている、だるい
・歯に細かい亀裂がある
・頬の内側に咬んだ跡や血豆がある
・舌の縁が凸凹している(歯形がついている)
・頭痛、肩こりがひどい
・知覚過敏がある
・詰め物が割れたり、外れたりしやすい

この中で一つでも心当たりがあれば、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。しかし、体に悪いとわかっていても眠っている間に起きていることですから、止めることは不可能です。ストレスや日中に歯を合わせる癖(TCH)が歯ぎしりを悪化させる一因にもなっていると言われているため、リラックスをしたり日中は歯を合わさない、などに気をつけることで改善が見られる場合もあります。でもなかなか簡単には治らないことが多いのが現実です。そこで、眠っている間にナイトガードと呼ばれるマウスピースをつけることで、過剰な力から歯を守ることができます。

歯科医院で作ってもらうことができますので、興味のある人は相談してみましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

味覚障害とは

ここ最近、味覚障害の人が増えてきているそうです。とくに若い人に増えてきているのが問題になっています。味覚障害といっても症状は様々で、次のようなものです。

・味を全く感じない、
・濃い味は認識できるが、薄味は分からない
・口に何も入っていないのに、口の中が変な味がする(苦味、渋み)
・ある特定の味が認識できない(塩味のみ分からないなど)
・味覚の錯覚(甘味を苦味と感じたりなど)
・左右のどちらかで味を感じない

など。

味覚障害を起こす原因としてはいくつか考えられますが、その中でも最近増えているのが亜鉛不足による味覚障害であると言われています。亜鉛は人間の体に必要な微量元素で、食品の中に含まれていますが、偏った食生活などにより亜鉛が不足すると、味覚の受容体である味蕾(みらい)の働きが悪くなります。

味覚障害に陥ると、味が分かりづらくなって、濃い味付けの物ばかり食べることで塩分過剰になったり、腐った物を食べても分からなくなったりする危険性があります。バランスの取れた食事をしていれば、亜鉛不足にはならないと言われていますが、もし味覚障害になってしまっている場合には治療法もありますので、心当たりのある方は歯科医院を受診してみましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加