2017年12月28日(木)~2018年1月4日(木)は休診です。診療再開は2018年1月5日(金)からになります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
「jstyle」一覧
銀歯や差し歯が臭い!なぜ臭う?
銀歯や差し歯の部分を吸うと変な味がしたり、銀歯や差し歯が外れた時に変な匂いがしたりすることがあります。あまり気持ちのいいものではありませんし、この匂いは口臭となって外に出ている可能性もあります。これは、銀歯や差し歯と歯との間にできた隙間に繁殖した細菌が原因になっています。銀歯や差し歯というのは金属を使用していますが、金属と歯とをくっつけているセメントが噛み合わせの力で徐々に粉々に砕けてしまったり、だんだんと劣化し、唾液で溶け出してしまうため、その部分に細菌が入り込んでしまうのです。そのため、その部分から嫌な匂いや味がしたり、虫歯ができてしまったり、外れてしまったりするのです。
銀歯や差し歯はセメントだけでなく、それ自体も劣化するため、一般的には数年ごとにやり直しが必要になります。お口のケア状態がとてもいい人では、銀歯であっても長く良い状態を保っている場合もありますが、ケア状態が悪い人は短期間でダメになってしまうこともあります。毎日の歯ブラシはもちろんのこと、歯科医院で定期的に銀歯の状態の確認をしてもらうことや、クリーニングを怠らないことが、銀歯や差し歯をなるべく良い状態に保つことにつながります。
もしかしたらその症状は歯科心身症かも
心身症というのは心理的な問題が原因で体の様々な症状となって現れてくることを言いますが、歯科心身症というのがあるのをご存知ですか?歯科心身症には次のようなものがあります。
■舌が痛い
舌に特に何の異常も見られないのに、舌が長期に痛むのを舌痛症と言います。更年期障害との関連も指摘されており、主に40代を過ぎた女性に時々見られます。
■原因のわからない歯の痛みがある
特別歯にこれといった異常が見当たらないのに歯が痛んだり、歯の治療が終わった後に痛みがずっと引かない、というような状態です。過去の歯科治療がきっかけとなって起こるとも言われています。
■噛み合わせがおかしい感じがする
噛み合わせに異常がないのに、異常があると思い込み、その感覚に執着してしまう状態です。歯科治療の後に起こりやすい傾向があります。
■あごの調子が悪い
心のストレスが原因で、歯ぎしりや食いしばりをするようになり、顎関節症で口が開きにくくなったり、痛みを感じてしまう状態です。
■自分で口臭があると思い込んでいる
他人は何も感じないのに、自分自身で口臭がひどいと思い込み、悩んでしまう状態です。
原因不明のお口の症状で悩んでいる人はもしかしたら歯科心身症かもしれません。このような場合心理療法や薬物療法が効果的な場合があります。心当たりのある人は一度歯科で相談してみましょう。
マイナス1歳からの虫歯予防
北欧諸国では予防歯科の大切さが国民全体に浸透しており、国民のほとんどが、虫歯や歯周病にかからないように、歯医者さんに定期的に通うスタイルが一般的になっています。そのため、人々は日本と違い、歳をとっても多くの歯を健康な状態でキープしています。そして、これらの国ではマイナス1歳から虫歯予防をしているといいます。この言葉を聞いただけではちょっと意味がわかりにくいですが、これは、お母さんが赤ちゃんを妊娠している時から、子供が虫歯にかからないように予防治療を始める、ということを意味しています。
生まれてくる赤ちゃんのお口の健康状態は、お母さんのお口の健康状態とも大きく関連しています。お母さんのお口の中が虫歯だらけだと、その虫歯菌を生まれてくる赤ちゃんに移してしまうリスクが非常に高まります。そのため、北欧のお母さんたちは、妊娠したら歯医者さんに通って、自分自身のお口のケアをしっかりと受けると同時に、赤ちゃんを虫歯させないためはどうすれば良いのか、プロから教育を受けているのだそうです。
その後赤ちゃんが生まれてからも、0歳のうちから予防のために歯医者さんに通います。このように気をつけて行くことで、一生虫歯と無縁で健康な歯を保つことができるのです。日本でもこのようなスタイルが浸透すると素晴らしいですね。
だんだん出っ歯になってくる原因
最近出っ歯になってきたかも・・、と感じている人はいませんか?歯並びというのはもともときれいでも、だんだんと崩れてしまうことがあります。その中でも気にする人が多いのが、出っ歯になってくる場合です。大人になってから出っ歯になってくる場合、歯が前に出るのと同時に、歯と歯の間に隙間が空いてきます。このような現象をフレアーアウトと呼んでいます。
フレアーアウトが起こる原因は、下の前歯が上の前歯をガンガン突き上げることにあります。もともと上下の前歯というのは強く当たらないようになっていますが、例えば奥歯の歯を失ったり、虫歯を放置したりすることで、奥歯の噛み合わせが崩壊すると、前歯がだんだんと強く当たるようになってきます。前歯はもともと強い力に耐えられるようにはできていませんので、強く当たることによって歯周病が進行し、骨がどんどん吸収して、下の歯が上の歯を押すたびに前に出て行ってしまうのです。
フレアーアウトは一度起こってしまうと、自然に治ることはありません。そうなってしまわないようにするためには、抜けた歯を放置しないこと、そして歯周病の予防をきちんとしておくことなどが大事です。