健康増進のためにランニングやマラソンをしている人もいることでしょう。しかし近年発表された論文によると、このような持久力トレーニングをしている人は虫歯のリスクが非常に高まるということです。
この論文によると、このようなトレーニングをしている人たちは運動を全くしない人に比べ、歯のエナメル質が溶けてなくなっていたり、虫歯が多数できていることがわかりました。しかし、このような現象はかつてより確認されており、その原因はスポーツドリンクをよく飲むことによって起こっていると考えられていました。しかし、最近では、長時間口呼吸になることにより、口の中が乾いてしまい、唾液が細菌を洗い流すことができなくなるために虫歯にかかりやすくなる、というように考えられています。
そしてこの状況で砂糖のたくさん入ったスポーツドリンクを時々供給するわけですから、やはり虫歯のリスクはさらに高まると言えるでしょう。また、スポーツマンは歯を食いしばったりすることもあり、歯にさらに負担がかかると考えられます。
長距離を走る人は、トレーニングの後なるべくすぐに水でうがいをする、など酸性に傾いてしまった口の中を中和することをお勧めします。