噛むと痛い場合、原因は一つではなく、いくつか考えられます。どのようなことが原因となりうるのか、見ていきましょう。
1.根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)
歯根の先端に炎症を起こし、膿が溜まっている状態です。噛むたびにその部分が刺激されるために痛みを感じます。神経を抜いている歯が痛む場合、これが原因のことがよくあります。
2.咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)
噛み合わせの力がある特定の歯に集中的にかかり続けると、その歯を支えている歯根膜という組織がダメージを受け、噛むと痛みを出すようになります。
3.歯周病
歯周病がひどくなって骨が溶かされ、骨の支えが少なくなると、噛むたびに左右に揺さぶられるようになり、痛みを伴うようになります。
4.外傷によるダメージ
歯を強くぶつけるなどで、強い衝撃を受けた場合、歯を支える歯根膜がダメージを受けて数日間痛むことがあります。
5.副鼻腔炎によるもの
風邪やアレルギーなどでひどい鼻炎を起こすと、鼻腔とつながっている上顎洞と呼ばれる副鼻腔が炎症を起こすことがあります。この上顎洞は上の奥歯のすぐ上に位置しているため、噛むたびに歯が痛く感じることがあります。
以上のように、噛むと痛みを出す場合、原因は色々考えられます。たいていの場合、早めに治療を行うことでよくなりますので、噛むと痛みがある場合は早めに歯医者さんに相談してみましょう。