最近、アレルギーや花粉症にかかる患者数が増えているせいか、口呼吸のお子さんが多くなっていると言われています。口呼吸というのは、本来するべき鼻での呼吸をせず、口から呼吸をしていることを言います。もし、お子さんがぽかんと口を開けていることが多い場合、口呼吸をしている可能性があります。
アレルギー鼻炎や花粉症のお子さんは鼻づまりで口呼吸になりやすい傾向があります。そして、2〜5歳くらいまでのお子さんの場合、鼻の奥の「アデノイド」というリンパ組織が肥大し、その影響で鼻から呼吸できずに口呼吸になっていることもあります。また、単なる癖で口呼吸になっていることもあります。
口呼吸をしていると、風邪をひきやすくなる、虫歯や歯周病にかかりやすくなる、口臭がきつくなる、口内炎ができやすくなる、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなる、集中力がなくなり成績が落ちる、歯並びが悪くなる、顔の骨格が変形していく(アデノイド顔貌)、というような多くのデメリットがあります。
そのため、もしお子さんが口で呼吸しているのを発見したら、放置せず、なるべく早く歯科や耳鼻科に相談し、早めに解決していくことが大事です。