これは大人の場合の話ですが、歯が抜けたのを放置していると、思いがけない事態に発展してしまうことがあるので注意が必要です。大人になってから何らかの原因で歯を失う場合(親知らず以外)、ほとんどの場合は奥歯から失っていくことが多いですが、「仕事が忙しくてなかなか歯医者に通えない」「反対側で噛めるから特に不便ではない」など、様々な理由で抜けた部分を放置してしまうことがあります。
しかし、歯が一本抜けてしまうとお口の中はそのままの状態を保たずに、次のようなことが起こってきます。
1.周囲の歯が移動し始める
1本歯が抜けると、その隙間を埋めようと周囲の歯が倒れてきたり、伸びてきたりして、歯ならびが壊れ始めます。
2.顎関節症を起こす
歯ならびが壊れ始めるため、顎の関節に負担がかかり、顎の痛みや雑音などの症状が現れてきます。
3.前歯が出てくる
奥歯の噛み合わせが安定しなくなるため、前歯に負担がかかり、出っ歯になってくることがあります。
4.顔が老けて見える
噛めない方の顔がたるんだり、シワが刻まれてきます。
5.反対側の歯がダメになってくる
歯が抜けた反対側でばかり噛むため、そちら側の歯に負担がかかりすぎてしまいます。
このように、抜けた歯を放置するだけで取り返しのつかない、様々なことが起こってきます。そのようなことにならないよう、歯を抜くことがあったら、なるべく早めに歯を入れる治療を受けることが大切です。