入れ歯を使っている人の悩みとして多いのが「外れやすい」とか「入れ歯と歯茎の間にものが入り込んで痛い」というようなことです。このような場合はもちろん歯医者さんに診てもらって調整をしてもらったほうがよいのですが、事情があってすぐに行けない、予約がすぐ取れない、などの理由でそれまでになんとかしたい場合もあるでしょう。
このような場合に便利なのが市販の入れ歯安定剤です。現在市販されているものには次のようなものがあります。
1.粘着タイプ
・粉末(パウダー)状
・クリーム状
・シート状
2.クッションタイプ
このように幾つか種類があり、入れ歯の状態によって使い分けます。
まず、入れ歯を入れたばかりで違和感が気になるという場合には、薄く粘膜を保護する、粘着タイプの粉末状のものがおすすめです。入れ歯を長く使っていて、歯茎が痩せて入れ歯と歯茎の間に隙間が開いたところに食べカスが入ってしまう、という場合には粘着性の高いクリーム状やシート状のものが適しています。
また、隙間がさらに広がり、入れ歯がカタつき安定しないような場合はクッションタイプのものがよいでしょう。
しかし、自費の金属製義歯や、金具のついた部分入れ歯には使えないものもありますので、買う前に一度よく説明書きを読んでおくことをおすすめします。
また、このような安定剤をずっと使い続けることは好ましくありません。あくまでも歯医者で診てもらうまでの一時的な使用にとどめましょう。