タバコが体に良くないこと、そして自分が吸っていなくても、周囲にいる人が副流煙を吸うと体に良くないことは誰でもご存知のことでしょう。タバコは肺がんの原因になることはよく知られていますが、実はお口の中にも悪い影響をたくさん及ぼします。代表的なものは歯周病で、10年間タバコを吸うと歯周病のリスクが 5〜6倍に高まることがわかっています。またそのほかにも、口の中のがんを起こす原因になることもわかっています。
タバコを吸うと、歯茎の血行不良、メラニン色素沈着、歯周病の進行などが原因で、歯茎の色がどす黒くなっていき、いかにも不健康そうな歯茎の色になっていきます。
そして、この歯茎の色の変化というのはタバコを吸っていない周囲の人にも現れてくることがあるのです。代表的なのは、親が喫煙者の場合のお子さんです。親がタバコを吸って煙を吸う環境にあると、お子さんの歯茎のメラニン色素も増えてしまうのです。歯茎の色が悪いと、それがコンプレックスになってしまい、大きく口を開けて笑えなかったり、性格が消極的になってしまったりすることもあります。タバコを吸う方はなるべくお子さんが煙を吸わないよう、注意して吸うか、ご自分の健康のためにも禁煙することをおすすめします。