ストレスは私たちの体にとってある程度は必要であると言われていますが、度を超えると体にいろいろな不調を起こすことは知られていますね。実はこのことは歯にも当てはまります。ストレスによって歯が悪くなるのにはどのようなことが関係しているのでしょうか。
まずはストレスがたまると唾液が出づらくなることが挙げられます。人間はストレス下にあると自律神経が興奮状態となり、唾液の分泌が落ちてしまいます。唾液には口の中の自浄作用や免疫を高める作用があるため、唾液が少なくなると汚れが洗い流されにくくなったり、細菌に対する免疫力が落ち、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
そして次に、ストレスがある状態では歯ぎしりが起こりやすくなります。歯ぎしりには眠っている間に起こるものと、起きている時に起こる歯の接触癖(TCH)などがありますが、これらのものは歯にダメージを与え、歯の痛みを引き起こしたり、歯の寿命を短くしてしまう原因にもなります。
精神と体の状態というのはこのように密接に関連しています。最近ストレスが溜まっているな、という人は思い切って気分転換をするなどして、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。