歯周病という言葉は皆さんご存知だと思います。しかし歯周病といっても、実はいろいろなタイプがあります。どのようなものがあるのか見ていきましょう。
■歯肉炎
歯肉炎とは歯周病の初期の段階で、歯茎にのみ炎症がある状態で、子供や10代〜20代の若者によく見られます。
■歯周炎
成人以降に多くなる歯周病で、歯茎だけでなく、歯の周囲の骨などの組織まで破壊されてくる病気です。歯周炎は慢性歯周炎と急速破壊性歯周炎に分けられます。
<慢性歯周炎>
成人がかかっている歯周病のほとんどはこれにあたります。歯垢が原因となって起こり、初期にはあまり自覚症状がないまま数年、数十年単位でゆっくりと進行していきます。
<急速破壊性歯周炎>
歯周組織の破壊が急速に進む歯周病で、頻度は多くありません。歯垢だけが原因ではなく、特殊な菌や遺伝的な体質が関わっているとされています。
・若年性歯周炎
10代初めくらいの早い段階で症状が現れ、著しい骨の破壊が起こります。特殊なA.a.菌と呼ばれる細菌が関与していると言われています。歯垢の付着が少ないのが特徴で、遺伝の要素が非常に強いとされています。
急速進行性歯周炎
20~30歳代で症状が現れ、骨の破壊が非常に急速に進行します。歯垢の付着が少ない場合が多く、P.g.菌という細菌が多く検出されるのが特徴です。