気がつくと歯を噛み合わせている・・という人はいませんか?夜中の歯ぎしりや食いしばりがよくない、というのを知っている人は多いのではないかと思います。しかし、日中に上下の歯を合わせる癖がある人が意外に多く、これが歯を傷めたり体の不調を起こす原因になっていることが分かっています。このような癖のことをTCHと呼びます。Tooth Contacting Habit の略で、歯を合わせる癖という意味です。
TCHは何かに夢中になっている時、例えばテレビを見ている時、料理をしている時、スマホやパソコンを見ている時、頬杖をつきながら本を読んでいる時・・・などに起こります。どうですか?心当たりはありませんか?TCHは通常歯ぎしりとは違って、それほど力が入っていないものなのですが、これが日常的に起こっていることにより、噛む筋肉が常に筋力トレーニングを行っている状態になるため、よくないのです。また、もちろん歯にも常に力がかかっていますので、力の蓄積が歯へのダメージとなります。
歯というのは食事と会話している時は上下の歯を合わせない方がよいのです。1日に食事や会話で上下の歯が触れる時間はなんと17分程度と言われています。意外に短くてびっくりですね。TCHを意識してやめることにより、夜中の歯ぎしりなども軽減する可能性が高いと言われています。もし、日中に噛み合わせているのを感じたら、すぐにやめるようにしましょう。