舌苔(ぜったい)とは舌の上についている付着物で、白や白黄色をしている場合が多いですが、口臭の原因となる、ということで最近だんだんと知名度が上がってきています。
この舌苔の正体は細菌、食べカス、舌の粘膜が剥がれ落ちたもの、細菌が作り出す代謝産物などで、大量につくとまるで硫黄のような匂いを発し、口臭の原因となります。
舌苔は口臭を引き起こす原因になるので積極的に取り除いた方がいいと思われがちですが、実は健康な場合には舌苔はうっすらと白くついているものであり、そしてもちろんこの場合には舌苔を取る必要はありません。そもそも薄くついた舌苔は口臭の原因にはなりません。
もしも白や黄色い舌苔がべったりついている場合には胃の調子が悪くなっていたり、体調不良、唾液が減っていることなどが考えられます。黒い舌苔がついている場合、体調不良が長く続いて、口の中の細菌バランスが崩れてしまった場合によく起こります。一方全く舌苔がないのもよくありません。このような場合、鉄分やミネラル不足が考えられます。
舌苔が分厚くついてしまっている場合には、舌を傷つけることのないように、舌のブラシややわらかい歯ブラシで舌の表面をやさしくこすり取る程度にしておきましょう。