横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

歯周病を薬で治す

歯周病の治療といえば、徹底的なプラークコントロール、定期的な歯石除去、というのがこれまでの常識でした。重度の歯周病には歯周外科手術と呼ばれる歯茎の手術も行われますし、このことから言っても、従来の歯周病の治療は外科的なアプローチ方法でした。しかし21世紀に入り、歯周内科という治療がだんだんと行われるようになってきています。

従来の治療法は、とにかく機械的に歯垢や歯石を取り除いて、細菌を減らすというやり方ですが、この方法ではどうしても取り残しが出てしまうこと、また、歯石を取る際に血管を傷つけ、細菌が血管に入り込み、菌血症をおこして血栓を作る危険性のあることが問題として挙げられます。

それに対し、歯周内科は具体的には、「薬で歯周病の進行を阻止する」というもので、顕微鏡で一人一人の歯周病菌の状態を確認し、その原因菌に効く薬を使い、除菌をしていきます。原因菌に感受性の高い薬剤を使うため、菌血症を起こさず、確実な効果が得られることが大きなメリットです。

このように、歯周内科治療は確実な効果が得られることから大きな注目を浴びている治療法ではありますが、健康保険が適用されなかったり、薬の服用が定期的であるため耐性がつき、効きづらくなる可能性の問題もあり、今後の改善が期待されます。

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