歯周病は今や生活習慣病の一つとして数えられ、日本人の成人の8割は歯周病、またはその予備軍と言われています。そして、近年、歯周病とメタボが深い関係にあることが分かってきました。そしてこのメタボリックシンドロームも、食習慣・生活習慣が原因で引き起こされる生活習慣病です。
まず、歯周病が進行してくると、歯を支えている骨が溶けてしまうため、だんだんと硬いものや繊維質のものが食べづらくなってきます。そのため、やわらかくてカロリーの高いものを食べることが多くなり、メタボに拍車がかかります。
またその逆に、歯周病はメタボであればあるほど、つまり肥満の人ほど発症しやすい、ということも分かっています。脂肪細胞は歯周組織の破壊を促すTNF-αと呼ばれる物質を大量に発生するのだそうで、つまり脂肪細胞が多ければ多いほど歯周組織は破壊されやすくなる、すなわち歯周病が進行するというわけです。
歯周病予防に歯磨きを徹底しましょう、というのは実は予防法のほんの一部にすぎず、生活習慣、食習慣の面でも気をつけなければ本当の予防には不十分というわけですね。皆さんもぜひ参考にしてみてください。