自分の歯と同じように、入れ歯にも汚れが溜まりやすい部分というのがあります。そのため、適当に磨いていると、磨き残しがたくさん出てしまいます。義歯洗浄剤を使っていても、基本として、汚れというのは機械的にこすって落とさなければ落ちません。歯の健康のためにも、入れ歯の汚れやすいポイントを知り、清潔な状態を保ちましょう。
■総入れ歯の場合
総入れ歯の場合、歯と歯の間のくぼみの部分と、歯と歯ぐきの間部分がまず一つ。そして入れ歯の裏側の部分(粘膜に触れる部分)のくぼみにも汚れが溜まりやすくなります。
■部分入れ歯の場合
総入れ歯と同じく、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間、入れ歯の裏側が汚れやすいのに加え、歯に引っかかる「クラスプ」と呼ばれる金具に特に汚れが溜まりやすくなります。普通の歯ブラシよりも、入れ歯専用歯ブラシを使うと、より細部まで磨きやすいでしょう。
一般的に、入れ歯の端っこの部分というのはブラシがきちんと当たっていないことが多いようです。きちんと磨けていないと、入れ歯にも歯石が付いてきたり、菌や細菌が繁殖して口の中に炎症を起こすこともあります。入れ歯は毎食後必ず磨き、ポイントを狙って磨き残しを溜めないようにしましょう。