横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

小児歯科一覧

お子さんの歯ブラシ事故に注意!転倒や衝突で喉に

お子さんが自分で歯磨きをするようになると気をつけないといけないのが、歯ブラシによる事故です。2歳くらいまではおうちの方が磨いてあげることがほとんどだと思いますが、大きくなるにつれ、だんだんとお子さんも自分で磨きたい、という欲求が出てきます。

そこでお子さんに歯ブラシを持たせて少しずつ練習させるのはとてもいいことなのですが、小さなうちはどうしてもじっとしたまま磨くということが難しく、例えばテレビの音が聞こえたら歯ブラシをくわえたまま、さっと走って行ってしまったりすることがあります。

そして、そのまま何かにつまづいて転んでしまったり、壁などにぶつかってしまうと、歯ブラシが喉に刺さり大変なことになってしまうことがあります。小さなお子さんはすばしっこいですから、実際にこのようなことは決して稀ではありません。

お子さんに歯磨きをさせる際は、必ず大人が側についてやらせるようにしましょう。また、歯磨きをしている時は動き回らないように言い聞かせましょう。小学生までは仕上げ磨きもまだ必要な年齢ですので、ぜひそれだけは守っていただくと安心です。

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乳歯の虫歯は永久歯に影響する?

乳歯の虫歯はどうせ生え替わるんだから、大人の歯になってからきちんとケアすればいい、と思っている人もいるかもしれません。しかし、乳歯の虫歯は実はその後生えてくる永久歯に悪影響を与えることがあります。

■乳歯の虫歯が永久歯に与える影響

1.歯並びが悪くなってしまうことがある
乳歯の虫歯がひどくなり、生え変わるべき時期よりも早期に抜歯が必要になってしまった場合、周囲の歯が寄ってきて永久歯の生える場所がなくなり、歯並びが悪くなってしまいます。

2.永久歯が着色したり形成不全を起こす
乳歯の虫歯がひどくなって歯根の先端に膿を溜めてしまった場合、その下に控えている永久歯が着色したり、きちんとエナメル質が形成されない場合があります。

3.永久歯もむし歯になりやすくなる
口の中の細菌バランスは3歳くらいまでに決まると言われています。小さいうちに虫歯ができてしまうと、そのバランスをずっと引きずり、永久歯でも虫歯になりやすくなってしまいます。

4.あごがきちんと発達しなくなる
虫歯で穴があいたり痛みがあると、きちんと咀嚼することができないため、あごの筋肉がきちんと使われずに骨格の成長に影響します。

永久歯を良い状態にしたければ、乳歯のうちからのケアが大切ということですね。歯は乳歯のうちから大事にしていきましょう。

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子供の虫歯は減ったけど、歯周病が増加中!?

子供の虫歯はこの数十年間で大幅に減少傾向にあります。しかし、その反面、子供の歯周病が近年増えてきているのだそうです。これは福岡県の学校歯科医会の調査結果で明らかになったことです。

この原因として、現代の食事はよく噛まないで済むような食べ物で溢れていることが挙げられます。あまり噛まなくても良い食べ物は歯の表面にくっついて残りやすく、しかも噛まないことで唾液が十分に分泌されません。そのため細菌が繁殖してしまい、歯茎の炎症を引き起こしてしまうものと考えられます。

また、口呼吸も原因と考えられます。近年日本では、口呼吸をする子供が増えていると言われています。口呼吸をしていると口を開けたままになるため、唾液が蒸発してしまい、雑菌が繁殖します。それがもとで歯肉炎を起こしやすくなるのです。

そしてこの口呼吸になってしまう原因の一つとして「よく噛まないため口の筋肉が弱くなって口が閉じられない」ということも挙げられますので、やはり「よく噛まないこと」の弊害は大きいと言えるでしょう。

ぜひ、食事はやわらかくて食べやすいものだけでなく、繊維質の野菜や煮干し、海藻類なども取り入れて「よく噛む」ことを習慣づけるようにしましょう。

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あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

お子さんがいつも口を開けてボーッとした顔つきをしている場合、口呼吸をしている可能性があります。本来なら鼻で行うべき呼吸を口で行い続けると、様々な不具合が起こってきます。

まず、口が乾いて雑菌が繁殖しやすくなるため口臭がきつくなったり、虫歯にかかりやすくなります。そして、外部から入ってきたウイルスや細菌、ほこりなどが直接口から体の中に入っていくため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、アレルギー疾患を起こしやすくなります。さらに一番と言ってもいいほど問題になるのが、使うべき筋肉がきちんと使われず、骨格や歯並びが口呼吸をしやすいように変形してしまうことです。

このようなことを予防するためには口呼吸をやめさせる必要があるのですが、お子さんの場合、なかなか言うだけでは治りません。そこで口呼吸をやめるのにとても簡単で効果的な体操「あいうべ体操」をご紹介します。

■あいうべ体操
「あー」と思い切り口を開ける
「いー」と口を思い切り横に広げる
「うー」と口を思い切り前に突き出す
「べー」と思い切りベロを前に出す

これを1セットとし、1セットを5秒くらいかけてゆっくり行い、1日30セット行います。このあいうべ体操を毎日続けることで、口の周囲の筋肉が強化されて口が閉じやすくなり、鼻呼吸になりやすくなります。

ただし、もしも鼻炎などで鼻が詰まっているのが原因の場合は耳鼻科的な治療が必要となりますので早めに耳鼻科を受診しましょう。

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乳歯と永久歯が混在する時期

前歯の生え変わりのあとは横の歯が生え変わります。
生え変わりの順序には個人差があり、それが歯並びに影響します。

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乳歯が永久歯に生え変わる時期に注意してほしいポイントをお話します。
前歯のあと、続いて横側の歯が生え変わり、乳犬歯は犬歯に、第一乳臼歯は第一小臼歯に、第二乳臼歯は第二小臼歯になります。
私たちはこれを総称して側方歯群と呼んでいます。

たとえば、犬歯が外にはみ出した八重歯は、犬歯が側方歯群のなかで最後に生え変わり、十分な余地がなかった結果です。ちなみに生え変わる順序は通常、上あごは第一小臼歯→犬歯→第二小臼歯、下あごは犬歯→第一小臼歯→第二小臼歯です。
この順序でスムーズに永久歯が生えるには、乳歯がきちんと抜けることが前提となります。
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普段硬い食べ物をしっかりかんで食べていると、乳歯の根が吸収して抜け生え変わりがスムーズ。あごの成長もよくスペースができます。
ところが近年は、ファストフードなどのやわらかいものが好まれ、乳歯の根が吸収されず部分的に残る傾向があります。
晩期残存といって、乳歯が自然に抜けずに残ると、横から永久歯が生えてしまうことも。
これでは、乳歯はいつまでたっても抜けません。こういう時は、なるべく早く乳歯を歯科医院で抜いてもらいましょう。

ただし、乳歯の晩期残存の原因には、本来生えるはずの永久歯が無いことが原因であることもあるので注意が必要です。
レントゲンを撮れば一目瞭然ですから、生え変わりが遅いなと思ったら歯科医院で診てもらいましょう。
この場合は乳歯は抜かず、大切に使い続ける必要があります。

もう一つ注意すべきは、噛み合わせです。
第一大臼歯(6歳臼歯)は「咬合のキーポイント」といわれ、永久歯の噛み合わせにとって重要な歯です。
第一大臼歯は生え変わるのではなく、乳歯(第二乳臼歯)の奥歯の後ろに生えます。
そのため上下の第二乳臼歯の噛み合わせによって、6歳臼歯の噛みあわせが変化します。
そこで、時々歯科医院を受診し、良い噛み合わせを獲得できるよう経過を診てもらうと安心です。
永久歯の生え変わりは個人差が大きく、乳歯から永久歯へとダイナミックに変化しますので、定期的に受診することをおすすめします。

虫歯予防のポイント
生え変わりの時期は混合歯列期といって、小さな乳歯と生えかけの永久歯、生え終わった大きな永久歯が混在してデコボコし、隣の歯や歯ぐきに邪魔されて磨きにくく、虫歯になりやすい状態です。
小さめの歯ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどを用いて丁寧に磨きましょう。
気づかないうちに歯が白濁(チョークのような白色)し、虫歯の初期段階になっていることも。
プラークコントロールはもちろん、フッ素を使い、たまには染め出しをして、磨けているかを確かめることも必要です。
また、歯科医院で、この時期にあった歯磨きのコツを習いましょう。

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