横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

小児歯科一覧

子供の口呼吸に注意

最近、アレルギーや花粉症にかかる患者数が増えているせいか、口呼吸のお子さんが多くなっていると言われています。口呼吸というのは、本来するべき鼻での呼吸をせず、口から呼吸をしていることを言います。もし、お子さんがぽかんと口を開けていることが多い場合、口呼吸をしている可能性があります。

アレルギー鼻炎や花粉症のお子さんは鼻づまりで口呼吸になりやすい傾向があります。そして、2〜5歳くらいまでのお子さんの場合、鼻の奥の「アデノイド」というリンパ組織が肥大し、その影響で鼻から呼吸できずに口呼吸になっていることもあります。また、単なる癖で口呼吸になっていることもあります。

口呼吸をしていると、風邪をひきやすくなる、虫歯や歯周病にかかりやすくなる、口臭がきつくなる、口内炎ができやすくなる、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなる、集中力がなくなり成績が落ちる、歯並びが悪くなる、顔の骨格が変形していく(アデノイド顔貌)、というような多くのデメリットがあります。

そのため、もしお子さんが口で呼吸しているのを発見したら、放置せず、なるべく早く歯科や耳鼻科に相談し、早めに解決していくことが大事です。

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6歳臼歯を虫歯から守る!「シーラント」とは

6歳を過ぎるくらいに生えてくる永久歯の奥歯は、6歳臼歯(第一大臼歯)と呼ばれます。生えたばかりの6歳臼歯は「奥に位置しているため磨きづらい」「歯の噛む面の凹凸が大きい」「歯の質が弱い」というような理由から、虫歯に非常にかかりやすいことで知られています。

それゆえ、6歳臼歯が生えたての頃には、歯を強化するフッ素塗布に加え、「シーラント」と呼ばれる予防処置が勧められることがあります。このシーラントというのは、虫歯リスクの高い「噛む面」の溝に、あらかじめコーティングをしておくことにより、溝からの虫歯リスクを下げることができる、というものです。

6歳臼歯は生えたての頃が最も虫歯にかかりやすく、その後はだんだんと歯も強くなり、虫歯にかかりにくくなってきます。そのため、年数が経ってコーティングが取れてしまっていても、その段階では虫歯リスクも下がっていますので、問題はありません。

ただし、シーラントをしたからと言って歯磨きをおろそかにしていいというわけではありません。シーラントで虫歯リスクを下げたとしても、歯磨きができていなければ、やはり虫歯にかかってしまうことはあります。シーラントはあくまで、補助的なものに過ぎないということを覚えておきましょう。

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親に虫歯が多いと子供も虫歯にかかりやすい傾向が

虫歯が多いお子さんは、親御さんも虫歯が多い、あるいは治療跡が多いという傾向があります。その事実だけ聞くと、「歯が弱い家系なのかな」と思ってしまいがちですが、実は親子で虫歯のなりやすさが似ているのは、遺伝というよりはむしろ、別な要因が関係していると言ったほうが良いでしょう。親に虫歯が多いと子供も虫歯にかかりやすいのには次のようなことが関係していると考えられます。

■虫歯菌の多さ
虫歯菌というのは、親子間で感染します。親に虫歯菌が多いと、子供は早期に虫歯菌をもらう確率が高くなります。早い時期に虫歯菌をもらった子供はお口の中の虫歯菌が増え、一生を通じて虫歯になりやすくなると言われています。

■食生活
虫歯のなりやすさは食べ物の内容、間食の仕方によっても違ってきます。一緒に暮らしている親子は食生活を共にしているので、それが原因で虫歯のかかりやすさも似通う傾向があります。

■生活習慣
親が歯磨きをあまりしない家庭の子供はやはり歯磨きが不十分なことが多いです。そのため、親も子も虫歯が多くなります。

親に虫歯が多くても、虫歯菌を移さないよう努力したり、食生活や生活習慣を改めたりすることで虫歯ゼロのお子さんにすることも十分可能です。虫歯が多い、多かったという方もあきらめず、お子さんのお口を虫歯から守っていきましょう。

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フッ素塗布はやった方がいい?

お子さんをお持ちの人なら「フッ素塗布」「フッ化物塗布」というような言葉を耳にしたことがあると思います。フッ素は歯を強くしたり、初期虫歯を再石灰化して治す働きをしたり、抗菌作用で歯を虫歯菌から守ってくれるというような働きがあります。そのため、歯が弱い乳歯期の子供や、永久歯が生えたばかりの学童期の子供には、虫歯予防のために特にフッ素を歯に塗布することが勧められます。現在売られている多くの歯磨き粉にはフッ素の成分が含まれていますが、それもこの効能を期待して配合されています。ただし、歯磨き粉は毎日使用するものですので、歯磨き粉のフッ素濃度は低濃度に抑えられています。

虫歯予防効果を高めるためには、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素塗布をするのがおすすめです。高濃度と聞くとちょっと怖くなってしまう人もいるかもしれませんが、歯科医院でのフッ素塗布は歯科医師、衛生士という専門家の管理のもと行われますので、心配はいりません。

時々インターネットなどで「フッ素は危険」というような書き込みを見かけることがありますが、フッ素はもともと自然界に存在する元素で、私たちの体の中にも存在しています。どんなものであれ、適量を大きく超えると毒物になるのと同様、フッ素も使いすぎると良くありません。ですが、普段の歯磨き粉で使う量、歯医者で定期的に使用する濃度であれば、全く危険ではありませんので、心配せず受けていただいて大丈夫です。

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子供の歯のケアのポイント〜学童期〜

6歳くらいを過ぎると、永久歯への生え変わりがどんどん起こってきます。まず気をつけたいのは6歳で生えてくる6歳臼歯ですが、その後も幼若な永久歯が次々に顔を出してきます。生えたての幼若な歯というのは、乳歯にしても永久歯にしても弱いですから、頭を出してきたら歯垢が溜まらないよう、念入りに磨くようにしましょう。また、歯の質を強化するために、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素塗布をしておくのも大変効果的でおすすめです。

また、乳歯と永久歯の混在している混合歯列期は、歯の高さがデコボコになり、非常に磨きにくいのが特徴です。お子さんだけでは隅々まで歯ブラシを当てるのは難しく、歯磨きを子供任せにしていると、知らぬ間に虫歯ができてしまう恐れがあるので注意しましょう。特に乳歯に虫歯がたくさんある子は、永久歯にも虫歯ができやすい傾向がありますので、特に注意して磨くようにしてください。

できれば手が器用になってある程度自分でうまく磨けるようになるくらい(小学校高学年くらい)までは、夜寝る前の歯磨きの仕上げだけでも親御さんがしてあげることをおすすめします。それだけでも虫歯の予防効果を大きく高めることができます。

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