横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

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親がタバコを吸うと子供の歯茎が黒くなる

タバコが体に良くないこと、そして自分が吸っていなくても、周囲にいる人が副流煙を吸うと体に良くないことは誰でもご存知のことでしょう。タバコは肺がんの原因になることはよく知られていますが、実はお口の中にも悪い影響をたくさん及ぼします。代表的なものは歯周病で、10年間タバコを吸うと歯周病のリスクが 5〜6倍に高まることがわかっています。またそのほかにも、口の中のがんを起こす原因になることもわかっています。

タバコを吸うと、歯茎の血行不良、メラニン色素沈着、歯周病の進行などが原因で、歯茎の色がどす黒くなっていき、いかにも不健康そうな歯茎の色になっていきます。

そして、この歯茎の色の変化というのはタバコを吸っていない周囲の人にも現れてくることがあるのです。代表的なのは、親が喫煙者の場合のお子さんです。親がタバコを吸って煙を吸う環境にあると、お子さんの歯茎のメラニン色素も増えてしまうのです。歯茎の色が悪いと、それがコンプレックスになってしまい、大きく口を開けて笑えなかったり、性格が消極的になってしまったりすることもあります。タバコを吸う方はなるべくお子さんが煙を吸わないよう、注意して吸うか、ご自分の健康のためにも禁煙することをおすすめします。

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乳歯に詰め物、被せ物しても生え変わりに問題ない?

乳歯に詰め物や被せ物の治療をする際、永久歯への生え変わりがきちんと起こるのか、質問を受けることが意外と多くあります。詰め物や銀歯が生え変わりの妨げになるのではないか?と思う人が多いのでしょう。答えから先に言いますと、詰め物や被せ物が生え変わりの妨げになることはありません。

これは乳歯から永久歯への生え変わり方を知れば簡単に理解できます。永久歯の生え変わり時期が近づくと、埋まっている永久歯が骨から歯茎に向かって近づいてきます。そうすると永久歯の頭が、乳歯の根っこを溶かし始めます。そうするうちに、乳歯の根っこはだんだんと短くなり、しまいには骨に埋まっていることができず、ポロッと抜け落ちるのです。

このように、乳歯が抜け落ちるメカニズムには乳歯の根っこしか関係しないため、歯茎から頭を出している部分にどんな大きな詰め物や被せ物が入っていたとしても、永久歯の生え変わりを邪魔することはないのです。

しかし、乳歯の歯根に膿が溜まっていたりなど、乳歯の状態が悪いと、永久歯を変色させてしまったり、虫歯になりやすくさせてしまうことがあります。また、生え変わりが本来より早まってしまう場合もあります。そのため、健全な永久歯への生え変わりのためには、なるべく乳歯の虫歯を作らないことが重要だと言えます。

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乳歯の虫歯はわかりにくい!

虫歯であるかどうかを判断する基準として、「歯が黒くなる」「痛みが出る」というのがあります。確かにこれらは間違いではありません。ですが、「黒くない虫歯」「痛みを感じない虫歯」というものがあるのも事実です。特に、乳歯の虫歯はこの特徴に当てはまることが多くあるため、「歯が黒くないから」「痛いと言わないから」ということだけで「虫歯がないのだ」と判断してしまうのは大変危険です。

乳歯の虫歯は急性う蝕と呼ばれるタイプの虫歯がほとんどで、一度かかると急速に進行します。虫歯には急性う蝕と慢性う蝕があるのですが、黒くなるのはゆっくり進行する慢性う蝕の方で、急性う蝕の場合は黒くならずに、白いまま進行するので見た目にわかりづらい特徴があります。また、乳歯の虫歯は歯と歯の境目からできる場合も多く、このような場合、表面から見ても全くわからないので、長い間放置されてしまいがちです。

さらに乳歯は永久歯と比べて痛みを感じづらく、神経ギリギリまで行っていてもほとんど痛みを感じないこともあります。神経まで行けば痛みが出ますが、その頃に治療をしたとしても神経を取る処置が必要になり、お子さんによっては治療自体が非常に大変になります。

乳歯の虫歯を予防、早期発見するために、定期的に歯科を受診しましょう!

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子供の歯の変色、これが原因かも

お子さんの歯の色がおかしいという場合や、形が一部おかしい、というような場合、エナメル質形成障害の可能性があります。これは歯を形成している一番外側の層であるエナメル質がうまく作られていない状態を言います。

エナメル質形成障害には遺伝が関係しているものと、そうでないものがあります。遺伝性のものは8千人〜1万4千人に1人くらいの頻度で現れ、歯全体の色や形に異常が現れます。遺伝性でないものは、1本単位で異常が現れるもので、歯が骨の中で作られている段階で、歯を作るのになんらかの障害が起こると現れてきます。例えば、栄養不足、高熱性の病気、ある種の抗生剤の服用、大量のフッ素摂取というような全身的な要因から発生することもあれば、乳歯を強くぶつけた、乳歯の歯根に大きな膿だまりがあったというような局所的な要因で起こることもあります。遺伝性でないものの場合、歯が1本だけ一部白や黄色、茶色くなっている、というようなパターンが多く見られます。

エナメル質形成障害の起こっている部分は、他の健全な部分と比べて虫歯に対する抵抗性は弱いと考えられます。しかし、毎日の歯磨きをしっかり行う、歯科医院でのフッ素塗布を行う、ということを実践すれば、虫歯を予防することは十分可能です。もし見た目が気になる場合には、変色した部分を削って詰める、ラミネートべニアを貼り付ける、というような方法も可能ですので、歯科で相談してみるとよいでしょう。

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おやつのダラダラ食べが虫歯の原因に

虫歯が多い子供に共通して見られる特徴として、「おやつのダラダラ食べ」が挙げられます。よく、「甘いものを食べ過ぎると虫歯になる」などと言われますが、実際、甘いものを食べても、きちんと時間を決めて食べさえすれば虫歯になることはあまりありません。つまり、甘いものをたくさん短時間で食べる方が、少量のものをダラダラと時間をかけて食べるよりも虫歯になりにくいと言えるのです。

それでは煎餅やスナックなど甘くないものなら大丈夫なのか、というとそういうわけでもありません。煎餅やスナックのようなおやつは甘くはありませんが、糖質でできています。虫歯菌は甘いものに限らず、糖質を餌にしますので、甘くないお菓子でも同様にダラダラ食べないよう、注意が必要です。

歯は食事をしている間中酸によって溶かされていると言われています。お口の中に糖質が停滞する時間が長ければ長いほど、虫歯菌によって作られた酸が歯を溶かし続けます。甘いものをたくさん食べたとしても、時間を決めてダラダラ食べないようにすれば、その後、唾液がお口を中和し、唾液の持つ再石灰化作用で歯の溶かされたところも修復され、虫歯になることはありません。ぜひ皆さんも間食を摂る際は、このことに気をつけてみてください。

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