横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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歯の麻酔が効かないのはどんな時?

歯の治療をしていると、時々麻酔が本当に効かない場合に遭遇します。「大酒飲みだから効かない」と思い込んでいる人もいますが、実はお酒を飲むかどうかは麻酔の効きやすさには関係しません。また、麻酔が効かない体質というのもありません。

麻酔がなかなか効かない場合というのは次のような場合です。

■炎症がひどくてズキズキ痛い場合
歯が痛くなってどうしようもなくなってから歯医者にくる人は少なくありませんが、実はこのように、痛みが極限に達している場合というのは非常に麻酔が効きにくいのです。炎症が起きている組織は酸性になっているのですが、麻酔薬は酸性の環境では効きにくいのです。

■骨が厚かったり緻密な場合
通常、麻酔は歯茎に打ちますが、歯茎から骨を通り越して歯に効かせなければなりません。そこで骨が厚かったり、隙間のない詰まった状態であると、麻酔が浸透しづらく、効きが悪くなります。体質で効かないと思っている人は、骨ががっちりしている人が多いようです。

■骨が硬くなってしまっている場合
虫歯が長い間放置されていたり、歯根の周囲に病巣がある状態だと、反応性にその周囲の骨が硬くなり、麻酔が効きづらくなることがあります。

特に炎症や痛みがひどい時に麻酔が効かない、というのはよくあります。こんなことにならないためには、痛いところを放置せず、異変を感じたら早めに歯科を受診することです。みなさんもぜひ気をつけてくださいね。

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歯にツノを見つけたら要注意!

普通、奥歯の真ん中部分は溝になって凹んでいますよね。ところが、たまに小学生でこの溝の部分にツノのような突起が出ているのを見ることがあります。このツノの正体は「中心結節」と呼ばれる先天異常で、小臼歯(前から4、5番目の歯)に現れ、下の前から5番目の歯に最も多く見られます。出現率は全体の4%以下くらいで、決して多くはありませんが、誰に起こってもおかしくないと言える頻度でもあります。

この中心結節の厄介なところは、ツノの部分にも神経が入ってしまっていることです。このツノがある状態で何も気にせずに噛んでいると、そのうちツノが折れて、神経が露出し、感染を起こします。そうなると歯の寿命を縮めてしまうことにもなります。ですが、そのようなことが起こる前に発見できた場合、ツノが折れにくくなるように処置を受けることができます。

乳歯の奥歯が抜けて小臼歯に生え変わるのはだいたい9歳〜12歳くらいです。乳歯の奥歯が抜けたら、その下から生えてくる小臼歯に親御さんがよく注意を払っておいてください。そしてツノのようなものを見つけたら、早めに歯医者さんで一度見てもらいましょう。

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子供の虫歯は減ったけど、歯周病が増加中!?

子供の虫歯はこの数十年間で大幅に減少傾向にあります。しかし、その反面、子供の歯周病が近年増えてきているのだそうです。これは福岡県の学校歯科医会の調査結果で明らかになったことです。

この原因として、現代の食事はよく噛まないで済むような食べ物で溢れていることが挙げられます。あまり噛まなくても良い食べ物は歯の表面にくっついて残りやすく、しかも噛まないことで唾液が十分に分泌されません。そのため細菌が繁殖してしまい、歯茎の炎症を引き起こしてしまうものと考えられます。

また、口呼吸も原因と考えられます。近年日本では、口呼吸をする子供が増えていると言われています。口呼吸をしていると口を開けたままになるため、唾液が蒸発してしまい、雑菌が繁殖します。それがもとで歯肉炎を起こしやすくなるのです。

そしてこの口呼吸になってしまう原因の一つとして「よく噛まないため口の筋肉が弱くなって口が閉じられない」ということも挙げられますので、やはり「よく噛まないこと」の弊害は大きいと言えるでしょう。

ぜひ、食事はやわらかくて食べやすいものだけでなく、繊維質の野菜や煮干し、海藻類なども取り入れて「よく噛む」ことを習慣づけるようにしましょう。

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溝状舌とは

皆さんは自分の舌をよく観察してみたことがあるでしょうか?通常、舌というのは平滑な表面をしているものですが、時々舌に溝が見られる場合があります。溝の程度はさまざまで、傷がついているようなものから舌が断裂してしまっているようにみえるものまであります。

このような状態になっている舌を溝状舌(こうじょうぜつ)といいます。見た目は切れているように見えて「悪い病気ではないか?」と心配になってしまう人もいますが、病的なものではなく、痛みや味覚異常などがおこるわけでもないため、とくに心配はいりません。また、これでがんになりやすくなるということもありません。世界的には人口の約20%ほどに見られるとされていますが、日本では2.6%と少ないようです。

原因は先天的なケースと後天的なケースがあり、後天的な場合は感染や外傷、ビタミン不足などさまざまなことが言われてはいますが、実ははっきりとした原因はわかっておらず、アメリカでは「誰にでも起こりうる舌の経年変化」というように言われています。

ただ、溝状舌の場合、溝の中に細菌がたまりやすいため、口臭の原因になったり、細菌が炎症を引き起こす場合も考えられます。そのため、溝の中に食べカスなどがたまらないように清潔を保つことが重要です。

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口臭はどのくらいの距離まで届いてる?

自分の口臭に自信のある人はどれくらいいるでしょうか?お口の臭いというのは自分ではよくわからないだけに、時々「自分の息は臭くないだろうか?」と気になってしまうことがありますよね。気にしすぎて人と話すのが億劫になっている人もいるかもしれません。

口臭には誰にでも起こる、例えば起床時や緊張時に現れる生理的口臭と、歯周病や虫歯、また体の病気が原因で引き起こされる病的口臭があります。口臭がとどく距離というのは生理的口臭と病的口臭では異なってきます。

生理的口臭の場合、30〜50㎝くらいの距離で認識できると言われています。通常、この距離で話すのは家族や恋人間などごく親しい間柄に限られるので、それ以外の人とある程度距離を置いて話す分にはそれほど気にしなくてもよいでしょう。

それに対し、病的口臭は通常、口臭の程度が強いため、より離れた距離でも臭いが認識できます。臭いの強さによっても変わってきますが、無風の場合、1mくらいでも臭いがわかると言われています。臭いがひどい場合には2メートル以上離れていても臭ってしまうことがあります。これでは社会生活を送る上で支障が出てしまいますね。

病的口臭のほとんどは歯周病や虫歯が原因ですから、これらの病気を予防、治療することで爽やかな息をめざしましょう。

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