横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

歯周病一覧

子供の歯肉炎を放置すると歯周炎に発展する恐れが

子供はよく歯肉炎になります。歯肉炎というのは、歯磨きが行き届いていない時に、歯に溜まった歯垢が原因となって歯茎に炎症を起こし、赤く腫れたり出血しやすくなるものを言います。歯肉炎は歯周病の初期の段階にあたり、病気にかかっている場所は歯茎に限定されています。しかし、この状態を改善せずに放置していると、成人以降に「歯周炎」と呼ばれる、骨の破壊を伴う歯周病に発展していく恐れがあるので注意が必要です。

子供の歯肉炎は大抵歯磨きをしっかりと行うことで改善し、治ってしまう場合がほとんどです。そして、それそのものが直接歯を失う原因とはならないので、軽視されがちな傾向があります。しかし、そのような歯肉炎であっても、ずっとその状態を放置してしまうことで、将来的に歯を失う原因として恐れられる歯周炎にかかりやすくなることがわかっているのです。

特に、思春期以降は「思春期性歯肉炎」と呼ばれる歯肉炎にかかりやすくなります。これはホルモンの変化に加え、自分の好きなものを買って食べるようになったり、歯磨きが親の手から離れてしまったりする、というような理由からかかりやすくなるとされています。そのため、お子さんがある程度大きくなってからも、親御さんがお口の状態を気にかけて、アドバイスしてあげることが大事です。

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顆粒入り歯磨き粉は歯に良い?

つぶつぶの顆粒が入った歯磨き粉のコマーシャル、皆さんもテレビのコマーシャルで見たことがあるかもしれません。汚れを掻き出してくれそうに見えますが、人によっては使用しないほうがいい場合があります。

多くの歯科医師は、歯磨きの際、歯磨き粉は必要ないと考えています。それは、むしろ歯磨き粉を使うと、泡が立って口がいっぱいになり、早々と歯磨きを終わらせてしまったり、香料のせいでスッキリして磨けた気分になって歯磨きが不十分になってしまったりするからです。歯磨き粉を使うことで意義があるとすれば、それはフッ素が入っている場合などであり、歯を強くする意味で使う価値があると言えます。

さて、顆粒入り歯磨き粉ですが、この顆粒は汚れを掻き出すと言っていますが、自然に溶けてなくなる、ということはないようです。そのため、例えば、歯茎のポケットが深めの人などは特に、歯周病の治療時に歯周ポケットの中からたくさん顆粒が出てくることがあります。このように、歯磨き粉の顆粒は、歯周ポケットの中に入り込んで、取れなくなっていると考えられ、細菌を繁殖させる足場になっている可能性があります。そのため、顆粒入り歯磨き粉は使わないほうが無難です。

また、このような歯磨き粉はインプラントをしている人は使ってはならないことになっています。これは顆粒が歯茎に問題を起こす可能性があるからで、そのようなことからも、インプラントに使わないほうがよいものは、天然歯にも使わないほうがよいと言えるでしょう。

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虫歯と歯周病、どっちが怖い?

虫歯と歯周病、どちらも嫌なものですが、かかってしまうとどちらが怖いと思いますか?痛みの点で言うと、虫歯の方が激烈な痛みが出る場合が多いので、虫歯の方が怖いと言えるかもしれません。また、細菌が周囲の組織に広がったり、まれですが、脳にまで行ったりして死亡してしまう場合もあります。

その点、歯周病は痛みに関しては虫歯ほど激痛が出ることはありませんが、痛みがない分、どんどん進行して、症状が出た時にはもう手遅れになっていることも珍しくありません。また、歯周病は一気に複数の歯がやられてしまい、歯を失う時には一度に何本も失ってしまうことがザラです。その点虫歯は1本単位で進みますから、一度に何本も失うことはありません。歯周病はこのように何本も一気に失うところが怖いと言えますが、心臓病や脳梗塞をはじめとする、全身の様々な病気の原因にもなっているところがもっと怖いと言えるかもしれません。

このように、虫歯も歯周病もそれぞれに怖いところがあり、どちらが怖いか、くらべられないと言っていいでしょう。虫歯も歯周病も積極的に予防していくことが可能です。皆さんも怖い思いをしないよう、定期検診を受け、予防歯科を実行していきましょう。

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色々なタイプの歯周病

歯周病という言葉は皆さんご存知だと思います。しかし歯周病といっても、実はいろいろなタイプがあります。どのようなものがあるのか見ていきましょう。

■歯肉炎
歯肉炎とは歯周病の初期の段階で、歯茎にのみ炎症がある状態で、子供や10代〜20代の若者によく見られます。

■歯周炎
成人以降に多くなる歯周病で、歯茎だけでなく、歯の周囲の骨などの組織まで破壊されてくる病気です。歯周炎は慢性歯周炎と急速破壊性歯周炎に分けられます。

<慢性歯周炎>
成人がかかっている歯周病のほとんどはこれにあたります。歯垢が原因となって起こり、初期にはあまり自覚症状がないまま数年、数十年単位でゆっくりと進行していきます。

<急速破壊性歯周炎>
歯周組織の破壊が急速に進む歯周病で、頻度は多くありません。歯垢だけが原因ではなく、特殊な菌や遺伝的な体質が関わっているとされています。

・若年性歯周炎
10代初めくらいの早い段階で症状が現れ、著しい骨の破壊が起こります。特殊なA.a.菌と呼ばれる細菌が関与していると言われています。歯垢の付着が少ないのが特徴で、遺伝の要素が非常に強いとされています。

急速進行性歯周炎
20~30歳代で症状が現れ、骨の破壊が非常に急速に進行します。歯垢の付着が少ない場合が多く、P.g.菌という細菌が多く検出されるのが特徴です。

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歯茎はなぜ下がる?歯茎下がりへの対処法

歯茎が下がると、歯がしみるようになったり、見た目が老けて見えるようになったり、ものが挟まりやすくなったり・・など、それまでにはなかった様々な不具合が起こってきます。年を取るとある程度は起こるものではあるのですが、この歯茎の下がり方には個人差があり、それにはいくつかの原因が関係しています。

まず一番歯茎を下げてしまう大きな原因として、歯周病が挙げられます。歯周病は進行すると骨や歯茎が下がっていきます。そのため、歯茎下がりを防ぐには、まずは歯周病を予防もしくは治療することが必要不可欠です。

その他にも乱暴なブラッシングで下がってしまうことがあります。一生懸命歯磨きを頑張っている人によく見られがちなのですが、力の入れすぎ、硬い歯ブラシの使用で歯茎が傷つき、下がりやすくなりますので、硬めの歯ブラシは使わず、優しくブラッシングをすることが大事です。

また、喫煙や歯ぎしりなども歯周病を進める大きな要因となっているため、禁煙をしたり、就寝時に歯を保護するマウスピースをつけるなどの対処が効果的です。歯茎下りが気になる人は一度歯科医院で診てもらいましょう。

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