横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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予防歯科一覧

ドライマウスが増えている

ドライマウスは口腔乾燥症とも呼ばれていますが、近年特に成人女性に増えてきているという報告があります。ドライマウスとは唾液の分泌が落ちたり、唾液が蒸発しやすくなることにより口の中が乾いてしまう状態をいうのですが、口が乾くことによってさまざまな不快症状やお口のトラブルを引き起こします。日本国内ではおよそ800万人がドライマウスであると言われていますので、決して他人ごとではありません。

ドライマウスの症状としては、口の中が粘つく、ものが飲み込みにくい、口臭がひどくなる、というような不快症状の他、口の中がヒリヒリ痛む、口内炎ができる、などの痛みの症状があげられ、さらには虫歯や歯周病など歯科疾患のリスクも高まります。

ドライマウスを引き起こす原因として分かっているのは、ストレス、生活習慣、食生活の乱れ、薬の副作用、タバコ、アルコール、口呼吸、更年期障害、老化現象などです。この中でも近年ドライマウスが増えている原因の背景として、スマートフォン、インターネットの普及によりあまり会話のコミュニケーションをとらなくなってきたことや、硬いものをあまり噛まなくなった食生活により、唾液腺が刺激されなくなってきたこと、口の周りの筋力低下などが原因で口呼吸をする人が増えてきたことなどが考えらえます。

唾液を出す為には、唾液腺がきちんと刺激されることが必要です。その為には「よく噛む」ことがとても大事であり、ついでに「よく喋る」ことも大変効果的です。また、よく噛んだりよく喋ることで口の周囲の筋肉も鍛えられて口呼吸も治しやすくなります。皆さんも是非実行してみてください。

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チーズが虫歯予防に効果的

チーズが虫歯予防に効果的なのだそうです。これは世界保健機関(WHO)も認めており、「虫歯の危険を減らす食品」としてハードチーズを挙げています。ハードチーズとしてはゴーダチーズや、グリエールチーズ、エメンタールチーズなどがよく知られていますね。

まずチーズが歯に良いと思われる理由で最初に思いつくのは「カルシウムが多い」ということですが、歯に良い理由はそれだけではありません。

まず、チーズは歯の表面を保護する膜を作ると言われています。これにより、酸から歯を守ります。また、チーズはアルカリ性のため、酸性に傾いた口の中を中和してくれます。さらに、ハードチーズの場合、よく噛まなければならないため唾液の分泌を促進します。そして、リン酸カルシウムを豊富に含むチーズは唾液にリン酸やカルシウムを供給することで、歯の再石灰化に貢献します。最後に、牛乳に含まれるたんぱく質の一種であるカゼインが、歯に虫歯菌がくっつくのを阻止する働きがあります。

このようにチーズはいろんな意味で歯に良いことが証明されています。フランスではチーズはよく食事の最後にデザートがわりに食べるのですが、これは虫歯を防ぐ上でも大変理にかなっているのですね。

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ストレスが溜まっていると歯が悪くなるって本当?

ストレスは私たちの体にとってある程度は必要であると言われていますが、度を超えると体にいろいろな不調を起こすことは知られていますね。実はこのことは歯にも当てはまります。ストレスによって歯が悪くなるのにはどのようなことが関係しているのでしょうか。

まずはストレスがたまると唾液が出づらくなることが挙げられます。人間はストレス下にあると自律神経が興奮状態となり、唾液の分泌が落ちてしまいます。唾液には口の中の自浄作用や免疫を高める作用があるため、唾液が少なくなると汚れが洗い流されにくくなったり、細菌に対する免疫力が落ち、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

そして次に、ストレスがある状態では歯ぎしりが起こりやすくなります。歯ぎしりには眠っている間に起こるものと、起きている時に起こる歯の接触癖(TCH)などがありますが、これらのものは歯にダメージを与え、歯の痛みを引き起こしたり、歯の寿命を短くしてしまう原因にもなります。

精神と体の状態というのはこのように密接に関連しています。最近ストレスが溜まっているな、という人は思い切って気分転換をするなどして、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。

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アデノイド顔貌が増えている!

いつも口をポカーンと開けて、生気のない顔をしている、いわゆるアデノイド顔貌の子供が日本で近年増えてきているそうです。アデノイド顔貌の特徴としては

・いつも口があいている
・上の前歯が出ている
・下あごは引っ込んでいる
・唇は厚くめくれ上がって乾燥している
・顔が長い、とくに鼻の下が長い
・唇を閉じようとするとあごに梅干しができる

このようなものがありますが、これらを引き起こす原因となっているのは「口呼吸」です。
もともとは鼻腔が喉とぶつかる部分にあるアデノイドというリンパ組織が肥大することにより(アデノイド肥大)鼻が詰まって口呼吸になって起こるものをアデノイド顔貌と呼んでいます。

しかし、とくにアデノイドに問題がなく、癖や口周囲の筋力不足など、なんらかのきっかけで口呼吸が習慣化している場合にもこのような顔つきになってしまうことがあり、そのような場合も全て含めて、「アデノイド顔貌」と呼んでいます。

本来ヒトは鼻で呼吸をするのが正常です。新生児や乳児も鼻で呼吸をしていますが、それがなんらかのきっかけで成長期に口呼吸をすることが習慣になってしまうと、体が口で呼吸がしやすいように骨格や歯並びを変形させてしまうのです。

お子さんが口呼吸をしている場合、早めに一度医療機関で診てもらいましょう。

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あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

お子さんがいつも口を開けてボーッとした顔つきをしている場合、口呼吸をしている可能性があります。本来なら鼻で行うべき呼吸を口で行い続けると、様々な不具合が起こってきます。

まず、口が乾いて雑菌が繁殖しやすくなるため口臭がきつくなったり、虫歯にかかりやすくなります。そして、外部から入ってきたウイルスや細菌、ほこりなどが直接口から体の中に入っていくため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、アレルギー疾患を起こしやすくなります。さらに一番と言ってもいいほど問題になるのが、使うべき筋肉がきちんと使われず、骨格や歯並びが口呼吸をしやすいように変形してしまうことです。

このようなことを予防するためには口呼吸をやめさせる必要があるのですが、お子さんの場合、なかなか言うだけでは治りません。そこで口呼吸をやめるのにとても簡単で効果的な体操「あいうべ体操」をご紹介します。

■あいうべ体操
「あー」と思い切り口を開ける
「いー」と口を思い切り横に広げる
「うー」と口を思い切り前に突き出す
「べー」と思い切りベロを前に出す

これを1セットとし、1セットを5秒くらいかけてゆっくり行い、1日30セット行います。このあいうべ体操を毎日続けることで、口の周囲の筋肉が強化されて口が閉じやすくなり、鼻呼吸になりやすくなります。

ただし、もしも鼻炎などで鼻が詰まっているのが原因の場合は耳鼻科的な治療が必要となりますので早めに耳鼻科を受診しましょう。

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