横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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予防歯科一覧

正しい歯ブラシの保管方法知っていますか?

皆さんは普段は歯ブラシをどのように保管していますか?ただでさえ歯の汚れを落とす歯ブラシは雑菌でいっぱいです。間違った保管のやり方ではさらに歯ブラシは雑菌だらけになってしまいますので正しい保管の仕方を覚えておきましょう。

■正しい歯ブラシの保管方法

1. 流水でしっかりと洗う
コップに溜めた水で洗ったりせず、流水で毛先をしごきながらよく洗いましょう。

2.洗った後は水気をよく切る
洗い終わったら、水気をとにかくよく切りましょう。

3.毛の部分を上にして、風通しの良いところにおく
歯ブラシは立てて、毛の部分を上にすると早く乾きます。また、浴室など湿気の多いところは雑菌が繁殖しやすいですし、ユニットバスでトイレの近くに保管していると大腸菌などさまざまな雑菌が浮遊しているため、大変不潔です。そのような場所をさけ、風通しの良いところに保管しましょう。

4.他の歯ブラシと離して保管する
コップなどに家族全員分歯ブラシを立てて保管していると、歯ブラシ同士がくっついて歯周病菌や虫歯菌などがうつってしまうこともあるので注意しましょう。

歯をきれいにするための歯ブラシですから、清潔に保つことはとても大事です。ぜひ参考にしてみてください。

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親が喫煙者だと子供に虫歯ができやすい!?

子供は家族にタバコを吸う人がいると虫歯にかかりやすくなることが最近の研究で明らかになりました。これは京都大学の川上浩司教授と田中司朗准教授らの研究によるもので、2015年10月21日付でイギリスの医学誌BMJに発表されたものです。

この研究は2004年〜2010年に神戸市で生まれた7万6920人の子供を対象に行われ、生後4ヶ月時点で受動喫煙があるかどうか、その後3歳の時点で虫歯または治療歴があるかどうかを調べたものです。

結論として、家族にタバコを吸う人がいる場合、いない場合に比べて虫歯になる危険性が1.46倍、目の前でタバコを吸われ、多くの副流煙を浴びる環境にいる子供に至っては、そのリスクが2.14倍にも跳ね上がるということです。

アメリカの研究によれば、タバコの煙によって唾液の成分、状態が変化し虫歯菌が繁殖しやすくなるということが解明されています。また、タバコの副流煙を浴びると、子供の歯茎の色が黒くなることがあることも分かっています。

多くの場合は父親が喫煙しているケースだったそうです。タバコには数多くの有害物質が含まれています。喫煙者の方はこのようにお子さんへ悪影響を与えるということを覚えておきましょう。

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歯磨きは回数よりもタイミング

「1日に3回、3分間磨きましょう」ということをかつてはよく耳にしました。
しかし、それを守っていても虫歯になってしまうという人もいることでしょう。
じつは、歯磨きは「回数」が大事なのではありません。歯磨きを行う「タイミング」が大事なのです。

歯磨きを行う一番大事なタイミングは夜寝る前です。
1日3回3分間磨くより、1日1回、夜寝る前にじっくりと時間をかけて歯磨きをしたほうがよっぽど効果的だというわけです。
それはなぜかというと、夜眠っている間というのは、唾液がほとんど分泌されないため、お口の中の細菌が洗い流されず、細菌が非常に繁殖しやすい環境になるためです。

虫歯や歯周病のほとんどは夜眠っている間に進行すると言われています。
そのため、夜眠る前に、お口の中の細菌を極限まで減らしておくことが、虫歯や歯周病を予防する上で非常に大事です。

もちろん、ただ闇雲に時間をかけて磨けば良い、というわけでもありません。
細菌がたまりやすくトラブルを起こしやすい場所を重点的に磨く必要があります。
それは、歯の3大不潔域と呼ばれる場所で、「噛む面」「歯と歯茎の境目」「歯と歯の隙間」です。
この3つの場所を意識して磨くようにしましょう。
そして、歯と歯の間は歯ブラシでは磨けないので、デンタルフロスを通すようにしましょう。

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歯磨きの後のうがいは一回がオススメ

歯磨きの後のうがい、何回もやった方が汚れが流されてきれいになる気がしますよね。
ですが、虫歯予防のためには、歯磨きのうがいは一回にしておいたほうがよいそうです。
これはなぜかといいますと、お口の中にフッ素を残すためです。

近年売られている歯磨き剤のほとんどにはフッ素が配合されています。
フッ素というと虫歯を予防する成分として認知度も高まっていますが、このフッ素、歯磨きをしているときに歯に直接作用するだけではなく、お口の中にとどまることで唾液と混ざり合い、歯磨きの後もじわじわと効果を発揮することが分かっています。

平成23年に行われた厚生労働省の調査によると40歳前後の人のほぼ全員(98.8%)が永久歯の虫歯を経験している、という結果が出ています。少し前までは大人は虫歯よりも歯周病に注意が必要と言われていましたが、実は大人になってから虫歯になる場合も多いのです。
例えば詰め物などが入っているところに虫歯が再発したり、歯茎が下がって歯根が露出した部分に虫歯ができやすくなります。

虫歯は子供がかかりやすく、フッ素も子供の為のものと考えられがちですが、実は大人も虫歯から歯を守るためにフッ素を活用した方が良いのです。
皆さんも フッ素を上手に活用し、いつまでも健康な歯を目指しましょう。

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歯周病を薬で治す

歯周病の治療といえば、徹底的なプラークコントロール、定期的な歯石除去、というのがこれまでの常識でした。重度の歯周病には歯周外科手術と呼ばれる歯茎の手術も行われますし、このことから言っても、従来の歯周病の治療は外科的なアプローチ方法でした。しかし21世紀に入り、歯周内科という治療がだんだんと行われるようになってきています。

従来の治療法は、とにかく機械的に歯垢や歯石を取り除いて、細菌を減らすというやり方ですが、この方法ではどうしても取り残しが出てしまうこと、また、歯石を取る際に血管を傷つけ、細菌が血管に入り込み、菌血症をおこして血栓を作る危険性のあることが問題として挙げられます。

それに対し、歯周内科は具体的には、「薬で歯周病の進行を阻止する」というもので、顕微鏡で一人一人の歯周病菌の状態を確認し、その原因菌に効く薬を使い、除菌をしていきます。原因菌に感受性の高い薬剤を使うため、菌血症を起こさず、確実な効果が得られることが大きなメリットです。

このように、歯周内科治療は確実な効果が得られることから大きな注目を浴びている治療法ではありますが、健康保険が適用されなかったり、薬の服用が定期的であるため耐性がつき、効きづらくなる可能性の問題もあり、今後の改善が期待されます。

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