横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

歯が痛い時に考えられる原因

歯が痛いと、「虫歯だ!」と思ってしまうかもしれません。ですが、歯が痛く感じる場合でも、虫歯が原因でないことは実はよくあることです。どんなものがあるのか、見てみましょう。

■歯が痛い時に考えられる原因

・虫歯
歯が痛い時にまず疑うのは虫歯です。虫歯が軽いうちは冷たいものや甘いものでしみる、という症状が出ますが、ひどくなるにつれ、温かいものでもしみるようになり、神経まで虫歯が達すると「歯髄炎」を起こしてズキズキと持続的な痛みが出てきます。

・歯の破折
歯にヒビが入って痛むこともあります。ヒビは肉眼であまり見えないことも多く、痛みの原因が分からずに長い間苦しんでしまう人もいます。症状は噛むと痛い、しみる、というような症状から、ズキズキ痛むというような症状まで様々です。

・歯根に膿が溜まった
神経を抜いた歯が何年か経ってから痛み出す場合があります。このようなケースのほとんどは、歯根の先端に膿が溜まり痛みを出しています。

・知覚過敏
虫歯でなくても、例えば歯茎が下がってその部分から冷たいものなどでしみる「知覚過敏」のケースもあります。

以上の他にも、歯が原因でないのに歯が痛く感じるケースもあります。例として、副鼻腔炎を起こして上の歯が痛く感じるケースや、顎関節症の筋肉の痛みが下の奥歯の痛みに感じるケース、そして口内炎も歯の痛みとして感じることもあります。

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歯が足りない!先天欠如とは

歯の本数がもともと足りないケースを「先天欠如」と言います。決して珍しいものではなく、日本での先天欠如の発生頻度は全体の約1割程度だと言われています。そして、その数は増加しているとも言われています。先天欠如はほとんどの場合、1、2本足りない、というものですが、稀に数本足りない、という人もいます。

先天欠如が頻発するのは、永久歯の下の前から2番目、5番目の歯です。大体の場合、乳歯から永久歯への生え変わりがなかなか起こらないため、レントゲンを撮って判明する、というパターンです。永久歯が足りない場合に出てくる不都合としては、歯と歯の間が空いてしまう、歯並びや噛み合わせに影響が出る、ということなどが挙げられます。永久歯が先天欠如している場合、乳歯をできるだけ長く大事に使う、というようにしますが、ほとんどの場合、いずれ歯根が吸収して抜けてしまいます。

抜けてしまった後は、矯正治療で隙間をなくして整えるか、削ってブリッジを被せる、義歯を入れる、あるいはインプラントを埋め込む、という方法で対処します。もしも乳歯がなかなか抜けない、という場合、先天欠如の可能性もあります。気になる場合には歯医者でレントゲンを撮ってもらうと分かりますので相談してみると良いでしょう。

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歯が悪くなってから治療するデメリットとは

日本では、「歯医者は歯が痛くなったり、詰め物が取れたらイヤイヤ行く」という人がまだまだとても多いように思います。むしろ、歯医者とはそういうところだと思い込んでいる人が多いかもしれません。

日本では年をとるにつれ、虫歯や歯周病で歯を失っていく人が多くなりますが、歯科予防先進国である北欧の国では、大部分の高齢者が多くの歯を良い状態でキープしています。日本と北欧の国でなぜこのような差があるのか、それは歯医者へ通う考え方自体が違うことが大きな理由の一つだと言えるでしょう。

北欧の国では、赤ちゃんの頃から「歯を悪くしないように」予防歯科に力を入れ、定期的に歯医者でのクリーニングなどのケアを受けることが一般的になっています。そのため、歯が悪くなるということが起こりにくくなります。一方日本では、悪くなってから治療を繰り返し、治療したところが再発・・ということを繰り返していきながら、だんだん歯を失うことにつながっていくのです。

歯を健康に保つためには、まずは虫歯や歯周病にかからないこと自体が大切です。そのためには、自分で行う歯磨きだけでは限界があるため、プロの手で定期的にケアをしてもらう必要があります。皆さんも年を取ってからも多くの歯を残せるよう、歯が悪くなってからではなく、歯を健康に保つ目的で歯医者に通ってみませんか?

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口の中にカビ!?口腔カンジダ症とは

口の中にカビ?と思ってしまうかもしれませんが、口の中にもカビが生えてしまうことがあります。これは口腔カンジダ症というもので、健康な体力がある人には滅多に起こることはありません。カンジダ菌というのはもともと口の中にも住んでいるもので、普段悪さをすることはありませんが、免疫力の弱い乳幼児や高齢者、そして糖尿病やエイズなどで免疫力が落ちている人の場合、口の中でカンジダ菌が異常に繁殖してしまうことがあります。口腔カンジダ症を起こすと、口の中の粘膜がピリピリ痛んだり、唇の端っこが切れてしまったり、口の中の粘膜に白い膜ができて、それを剥がすと血が滲んだりする、というような症状が出ます。

口腔カンジダ症は病気などで免疫力がかなり落ちている場合、放置しておくとカンジダ菌が血中に入り込み、体のいたる部分に広がってしまうことがあるので注意が必要です。そのため、カンジダ症と思われる症状を発見したら、早めに歯科で診てもらい、薬物による治療をすることが重要です。

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原因不明の歯の不調の原因はTCHかも

歯ぎしりや食いしばりが歯や顎にとってよくないことは知られています。しかし、そこまで強い歯と歯の接触でなく、ふとした時に行なっている、軽く歯同士を接触する癖が歯や体の不調に繋がっていることがわかっています。このような歯同士を軽く接触させる癖をTCH(Tooth Contacting Habit)と呼んでいます。この癖は、何かに集中している時に現れることが多く、例えば、テレビを見ていたり、本を読んでいたり、家事をしている時に「クッ」と軽く歯を合わせたりするような形で無意識に行なっています。

このような軽い接触でも、長時間続くと、歯を支えている組織はダメージを受け、また、顎の筋肉も緊張状態となるため、歯がしみる、歯に違和感を感じる、歯が痛いというような歯の症状に加え、顎が痛い、頭痛、肩こりのような症状まで引き起こすと言われています。また、このような癖があると、夜間に食いしばりや歯ぎしりが起こりやすくなるとも言われています。

1日に食事や会話などで上下の歯が触れ合う時間は17分くらいだと言われています。もし、何かに集中している時に歯を合わせる癖がある場合、すぐにやめるようにしましょう。意識してやめるようにすることで、だんだんと癖もなくなってくることでしょう。

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