横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

こんな人は早めに定期検診を

歯医者の定期検診は、一般的に言って、6ヶ月ごとくらいが多いかと思います。ですが、お口の状態というのは一人一人違いますので、中にはお口の健康を保つために、もう少し短い間隔(1ヶ月〜3ヶ月ほど)で、早めの定期検診をした方がいい人もいます。例えば次のような人です。

■歯周病が進行している人
歯周病が重度の場合、歯周ポケットが深くて自分ですみずみまで清掃が行えないため、歯医者で行うケアを短い間隔で行った方が、より歯を長持ちさせることができます。

■虫歯にかかりやすい人
虫歯ができやすい人も、虫歯を予防するため、そしてできてしまっても早期発見・早期治療ができるようにしておいた方が良いでしょう。

■お口の清掃がうまくできない人
例えば手が不自由で自分でうまく歯を磨けない、というような場合も、なるべく細かい間隔で専門家によるフォローを受けることをおすすめします。

■糖尿病の人
糖尿病の人は、免疫力が低下しており、歯周病が進みやすいため、歯周病ケアをこまめにやっていくのが望ましいと言えます。

■喫煙者
タバコは歯周病のリスクを大きく高めるので、お口の健康を考えるとやめるのが一番です。もしやめられない場合、なるべく歯周病のリスクを低くするため、そして、お口の状態を自分で認識するためにも細かい間隔での定期検診をおすすめします。

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乳歯のすきっ歯は大丈夫?

乳歯がすきっ歯で大丈夫だろうか?と悩む親御さんは結構多いようです。確かに日本ではすきっ歯はあまり好まれず、一生すきっ歯になってしまうのだろうか?と心配になってしまうのも無理はありません。

しかし、結論から言えば、乳歯のすきっ歯は全く心配いりません。というより、きっちり隙間なく詰まった乳歯よりも、隙間の空いた乳歯列の方がむしろ好ましいと言ったほうがいいでしょう。

その理由として、乳歯のあとに生えてくる永久歯は乳歯のサイズよりもはるかに大きいため、乳歯の段階できっちり詰まった歯並びだと、永久歯が生えるスペースが足りずにガタガタ重なった歯並びになってしまう可能性が高くなるからです。乳歯の段階で見られる空隙は「発育空隙」と呼ばれ、永久歯がきちんと並ぶためには必要なスペースなのです。

そのため、乳歯の段階ですきっ歯でも永久歯がそのまますきっ歯になるというわけではないので心配はいりません。成長期のお子さんの歯並びはどんどん変化していきます。健全な歯並びのためには定期的な観察が必要です。ぜひ、定期的に歯科に通って、虫歯のチェック、生え変わりのチェックを忘れないようにしていきましょう。

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日本人と八重歯

日本において八重歯というものは、どちらかというと「可愛い」と捉えられることが多く、芸能人でも八重歯の人がいるくらいですが、海外、特に西洋社会ではドラキュラを連想させることからネガティブなイメージを持たれることが多いようです。

そもそも日本で八重歯が可愛いと思われる理由として、「若さを象徴している」「日本文化の幼児性が潜んでいる」そして、「未完成の美としての魅力がある」ということがあるのではないか、と1988年の矯正歯科医による論文で考察されています。つまり、日本人の他の国に例を見ない「八重歯好き」には日本の歴史的、文化的背景が大きく関係している可能性があると考えることができます。

そのため、八重歯の人で矯正治療を希望せず、あえてそのままにしておく人は日本において多く見られますが、八重歯を放置しておくことはあまり好ましいとは言えません。その理由として八重歯であると、噛み合わせの運動をする際に他の歯にダメージを与えてしまうことや、歯磨きがうまくできないために虫歯や歯周病になりやすい、ぶつかったりしたときに怪我をしやすい、というようなことが挙げられます。このような理由があるため、八重歯はたとえ可愛らしくても矯正をしたほうがいいのです。

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痛い歯を特定するのは実は難しい

歯が痛いと訴える患者さんにどの歯が痛いか聞くと、実際に痛みを出している歯と違う歯を指す場合がよくあります。前歯の場合はそれほど間違えることはありませんが、奥歯では決して珍しいことではありません。特に、実際に痛い歯の一つ手前の歯を指すことが多く見られ、第二大臼歯に関しては、その痛みを手前の歯の痛みとして感じる人の方が多いという実験結果もあります。

しかしこれは前後の歯だけでなく、上下の歯で錯覚することもよくあります。下の歯が痛くても上の歯が痛く感じたり、またはその逆もありえます。これは歯の痛みを伝える神経からの信号を脳が正確に捉えることができなくなることで起こります。

歯の痛みがひどいとその辺一帯が痛く感じたり、ひどい時には顔半分や頭まで痛くなってしまったりすることもあります。このように、痛みには広がって感じるような性質があり、どこが痛いのかだんだんと自分でもわからなくなってきます。

歯医者さんで痛い部分のレントゲンだけでなく、全体の大きなレントゲンを撮られて不思議に思ったことのある人もいるかもしれません。これは、このように痛みを感じている歯が実際は違う部分が原因であるケースが多い、というのも理由の一つなのです。

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親知らずが移植できるって本当?

親知らずは一般的に腫れや痛みを引き起こすもの、というような厄介者なイメージを持たれることが多いようです。そのため、親知らずといえば「抜いておかなければならないもの」と思い込んでいる人もいるかもしれません。確かに親知らずはその条件によっては抜いたほうが積極的に勧められる場合もありますが、中には抜かずに残しておくと良い場合もあります。その理由の一つに「親知らずは移植することが可能」ということが挙げられます。

具体的には、状態の悪い歯がある場合、その歯を抜いたところに親知らずを移植することが可能です。歯を抜いたところに人工的な歯を植えるインプラントという選択肢もありますが、インプラントは自費治療で高額になってしまいます。それに対し、親知らずの移植は保険適応である、そして自分の歯であるという点で非常にメリットの高い方法であると言えます。

ただし、親知らずは複雑な生え方をしていて、綺麗にひとかたまりに抜けない場合もあります。そのような場合はこの方法を適用することはできないため、まっすぐ綺麗に生えている場合に限られます。そして、インプラントよりは長持ちしないという欠点はありますが、一度ためしてみる価値はあると言えるでしょう。

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