横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

診療時間9:00〜12:00    14:00〜18:00木曜・日曜・祝日休診

院内コラムBlog

jstyle一覧

虫歯や歯周病の危険地帯、三代不潔域とは?

歯には汚れの溜まりやすい場所というものがあり、その部分から通常虫歯や歯周病が起こって進行していきます。そのため、その汚れの溜まりやすい場所を知って、その部分を重点的に磨くことで効果的に虫歯や歯周病を予防することができます。

汚れが溜まりやすい場所を「三大不潔域」と呼んでいます。それは次の3箇所です。

1.奥歯の噛む面の溝(咬合面)
奥歯の噛む面の溝です。この面から虫歯になりやすいのは主に子供や若年者です。特に6歳臼歯に関しては、生えてくる6歳くらいの年齢では自分できちんと歯磨きができていないことが多いため、虫歯にかかるリスクが非常に高いと言えます。

2.歯と歯の間(歯間部)
歯と歯の間はどの年代に関しても注意が必要です。歯ブラシでは磨ききれないため、歯ブラシのみのブラッシングでは、ここに溜まった歯垢が原因で虫歯や歯周病になってしまう可能性があります。

3.歯と歯茎の間(歯頚部)
歯の横を磨く時に、この部分は意識をして歯ブラシを当てないと磨き残してしまいます。この部分を磨き残すと、特に歯周病のリスクが高まります。

歯磨きをする際は、この3箇所を意識して磨くようにして見てください。それだけでも随分変わってきますよ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

虫歯と歯周病、どっちが怖い?

虫歯と歯周病、どちらも嫌なものですが、かかってしまうとどちらが怖いと思いますか?痛みの点で言うと、虫歯の方が激烈な痛みが出る場合が多いので、虫歯の方が怖いと言えるかもしれません。また、細菌が周囲の組織に広がったり、まれですが、脳にまで行ったりして死亡してしまう場合もあります。

その点、歯周病は痛みに関しては虫歯ほど激痛が出ることはありませんが、痛みがない分、どんどん進行して、症状が出た時にはもう手遅れになっていることも珍しくありません。また、歯周病は一気に複数の歯がやられてしまい、歯を失う時には一度に何本も失ってしまうことがザラです。その点虫歯は1本単位で進みますから、一度に何本も失うことはありません。歯周病はこのように何本も一気に失うところが怖いと言えますが、心臓病や脳梗塞をはじめとする、全身の様々な病気の原因にもなっているところがもっと怖いと言えるかもしれません。

このように、虫歯も歯周病もそれぞれに怖いところがあり、どちらが怖いか、くらべられないと言っていいでしょう。虫歯も歯周病も積極的に予防していくことが可能です。皆さんも怖い思いをしないよう、定期検診を受け、予防歯科を実行していきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

虫歯じゃないのに歯が溶ける!酸蝕症とは

歯が溶けると言うと、虫歯を思い浮かべる人が多いと思いますが、歯が溶けるのは実は虫歯だけではありません。歯は体の中で、骨よりも硬い、体の中で一番硬い組織ですが、酸にはとても弱い性質があります。虫歯は歯垢の中の虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶かされるものを言いますが、その他に「酸蝕症」と言って、酸性の強い飲食物や胃液で歯が溶かされる場合があります。酸性の強い飲食物としては、酢、炭酸飲料、清涼飲料水、柑橘類、酸っぱいお菓子などが挙げられます。胃液で溶かされる場合というのは、逆流性食道炎の場合や、過食嘔吐症の場合です。

虫歯は歯垢の中の虫歯菌が引き起こすため、歯垢のたまっている場所にのみが酸に溶かされ、穴が開いていきますが、酸蝕症の場合は、すでに強い酸が口の中に入ってくるため、歯全体が溶けてしまいます。そのため穴が開くというよりは全体が溶けて歯が薄くなったり、小さくなっていきます。このような変化は徐々に起こるためなかなか気づきにくく、放置されている場合をよく目にします。

酸蝕症はひどくなると、歯がしみたり、歯が黄色っぽくなってきたり、など様々な不具合が起きてきます。健康のために酸っぱいものは良いとされていますが、あまり長時間だらだらと口にしない、胃に問題がある場合には積極的に治療するなど、歯を酸から守っていきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

知覚過敏用歯磨き粉は効果ある?

知覚過敏とは、虫歯はないのに歯が冷たいものや温かいものでしみてしまう状態を言います。主な原因は歯周病などによる歯茎の下がりによるもので、しみる症状はたいてい一時的であるとは言っても、食事や歯磨き時に支障が出てしまうこともあります。知覚過敏を訴える人は多く、それゆえ知覚過敏用の歯磨き粉というものも市販されています。

知覚過敏用の歯磨き粉は、本当に効果があるのか?と多くの人が疑問に思っているようですが、実際、継続的に使うことによって、症状を和らげる効果が出てくることが多いようです。

知覚過敏用歯磨き粉には薬効成分として次の2種類がよく使われています。

■硫酸カリウム
刺激を神経の方に伝える物質に働きかけてブロックし、痛みを感じさせないようにします。

■乳酸アルミニウム
歯の象牙質の表面にある象牙細管を塞ぐ働きをし、刺激から歯を守ります。

知覚過敏のある人は、一度知覚過敏用歯磨き粉を使ってみると効果があるかもしれませんので試してみる価値はあるでしょう。ただ、しみるからといって知覚過敏と自己判断で決めつけるのは危険です。一度歯医者で虫歯などではないか、きちんと診てもらう必要はあります。また、歯周病など知覚過敏を起こす原因を解決しなければ、また症状は再発しますので、その点にも気をつける必要があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

親知らず抜歯後の痛みと腫れ対策

親知らず抜歯で辛いこととして、抜いた後の痛みや腫れが挙げられます。これは多かれ少なかれ現れてしまう症状なのですが、今回はこれらの辛い症状対策についてお話ししていきます。

痛みに関しては、麻酔が切れる時だけ少し痛んで終わり、という軽いものから、2週間くらいまで続いてしまう場合もあります。まずは麻酔が切れる時に痛み止めをあらかじめ飲んでおくことで、麻酔が切れる際の最も強い痛みを抑えることができます。また、痛みを長引かせないためには傷口の感染予防も大事ですので、処方された抗生剤を決められた通りに飲むようにしましょう。これは同時に腫れ対策にもなります。そして、抜いた部分の穴の血の塊を流してしまわないようにすることも大事です。抜いた穴には血が溜まり、それが徐々にかたまっていくのですが、うがいをすることでその血の塊が剥がれてしまうことがあります。そうすると内部の骨がむき出しになり「ドライソケット」という状態になって、強い痛みが長引く原因になります。そのため、抜歯後、2、3日はなるべくうがいを避けるようにしましょう。また、痛い部分を保冷剤などで冷やすのも痛み軽減に効果があります。

腫れに関しては、2〜3日後がピークで、だいたい1週間くらいで落ち着くことが多いようです。腫れは抜いた部分の組織の反応で起こっているため、それ自体は悪いことではありません。ただし、感染を起こしてしまうと、もっと腫れてしまう可能性があるため、出された抗生剤はきちんと飲むようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加