横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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乳歯の虫歯はわかりにくい!

虫歯であるかどうかを判断する基準として、「歯が黒くなる」「痛みが出る」というのがあります。確かにこれらは間違いではありません。ですが、「黒くない虫歯」「痛みを感じない虫歯」というものがあるのも事実です。特に、乳歯の虫歯はこの特徴に当てはまることが多くあるため、「歯が黒くないから」「痛いと言わないから」ということだけで「虫歯がないのだ」と判断してしまうのは大変危険です。

乳歯の虫歯は急性う蝕と呼ばれるタイプの虫歯がほとんどで、一度かかると急速に進行します。虫歯には急性う蝕と慢性う蝕があるのですが、黒くなるのはゆっくり進行する慢性う蝕の方で、急性う蝕の場合は黒くならずに、白いまま進行するので見た目にわかりづらい特徴があります。また、乳歯の虫歯は歯と歯の境目からできる場合も多く、このような場合、表面から見ても全くわからないので、長い間放置されてしまいがちです。

さらに乳歯は永久歯と比べて痛みを感じづらく、神経ギリギリまで行っていてもほとんど痛みを感じないこともあります。神経まで行けば痛みが出ますが、その頃に治療をしたとしても神経を取る処置が必要になり、お子さんによっては治療自体が非常に大変になります。

乳歯の虫歯を予防、早期発見するために、定期的に歯科を受診しましょう!

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子供の歯の変色、これが原因かも

お子さんの歯の色がおかしいという場合や、形が一部おかしい、というような場合、エナメル質形成障害の可能性があります。これは歯を形成している一番外側の層であるエナメル質がうまく作られていない状態を言います。

エナメル質形成障害には遺伝が関係しているものと、そうでないものがあります。遺伝性のものは8千人〜1万4千人に1人くらいの頻度で現れ、歯全体の色や形に異常が現れます。遺伝性でないものは、1本単位で異常が現れるもので、歯が骨の中で作られている段階で、歯を作るのになんらかの障害が起こると現れてきます。例えば、栄養不足、高熱性の病気、ある種の抗生剤の服用、大量のフッ素摂取というような全身的な要因から発生することもあれば、乳歯を強くぶつけた、乳歯の歯根に大きな膿だまりがあったというような局所的な要因で起こることもあります。遺伝性でないものの場合、歯が1本だけ一部白や黄色、茶色くなっている、というようなパターンが多く見られます。

エナメル質形成障害の起こっている部分は、他の健全な部分と比べて虫歯に対する抵抗性は弱いと考えられます。しかし、毎日の歯磨きをしっかり行う、歯科医院でのフッ素塗布を行う、ということを実践すれば、虫歯を予防することは十分可能です。もし見た目が気になる場合には、変色した部分を削って詰める、ラミネートべニアを貼り付ける、というような方法も可能ですので、歯科で相談してみるとよいでしょう。

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おやつのダラダラ食べが虫歯の原因に

虫歯が多い子供に共通して見られる特徴として、「おやつのダラダラ食べ」が挙げられます。よく、「甘いものを食べ過ぎると虫歯になる」などと言われますが、実際、甘いものを食べても、きちんと時間を決めて食べさえすれば虫歯になることはあまりありません。つまり、甘いものをたくさん短時間で食べる方が、少量のものをダラダラと時間をかけて食べるよりも虫歯になりにくいと言えるのです。

それでは煎餅やスナックなど甘くないものなら大丈夫なのか、というとそういうわけでもありません。煎餅やスナックのようなおやつは甘くはありませんが、糖質でできています。虫歯菌は甘いものに限らず、糖質を餌にしますので、甘くないお菓子でも同様にダラダラ食べないよう、注意が必要です。

歯は食事をしている間中酸によって溶かされていると言われています。お口の中に糖質が停滞する時間が長ければ長いほど、虫歯菌によって作られた酸が歯を溶かし続けます。甘いものをたくさん食べたとしても、時間を決めてダラダラ食べないようにすれば、その後、唾液がお口を中和し、唾液の持つ再石灰化作用で歯の溶かされたところも修復され、虫歯になることはありません。ぜひ皆さんも間食を摂る際は、このことに気をつけてみてください。

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子供の口呼吸に注意

最近、アレルギーや花粉症にかかる患者数が増えているせいか、口呼吸のお子さんが多くなっていると言われています。口呼吸というのは、本来するべき鼻での呼吸をせず、口から呼吸をしていることを言います。もし、お子さんがぽかんと口を開けていることが多い場合、口呼吸をしている可能性があります。

アレルギー鼻炎や花粉症のお子さんは鼻づまりで口呼吸になりやすい傾向があります。そして、2〜5歳くらいまでのお子さんの場合、鼻の奥の「アデノイド」というリンパ組織が肥大し、その影響で鼻から呼吸できずに口呼吸になっていることもあります。また、単なる癖で口呼吸になっていることもあります。

口呼吸をしていると、風邪をひきやすくなる、虫歯や歯周病にかかりやすくなる、口臭がきつくなる、口内炎ができやすくなる、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなる、集中力がなくなり成績が落ちる、歯並びが悪くなる、顔の骨格が変形していく(アデノイド顔貌)、というような多くのデメリットがあります。

そのため、もしお子さんが口で呼吸しているのを発見したら、放置せず、なるべく早く歯科や耳鼻科に相談し、早めに解決していくことが大事です。

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6歳臼歯を虫歯から守る!「シーラント」とは

6歳を過ぎるくらいに生えてくる永久歯の奥歯は、6歳臼歯(第一大臼歯)と呼ばれます。生えたばかりの6歳臼歯は「奥に位置しているため磨きづらい」「歯の噛む面の凹凸が大きい」「歯の質が弱い」というような理由から、虫歯に非常にかかりやすいことで知られています。

それゆえ、6歳臼歯が生えたての頃には、歯を強化するフッ素塗布に加え、「シーラント」と呼ばれる予防処置が勧められることがあります。このシーラントというのは、虫歯リスクの高い「噛む面」の溝に、あらかじめコーティングをしておくことにより、溝からの虫歯リスクを下げることができる、というものです。

6歳臼歯は生えたての頃が最も虫歯にかかりやすく、その後はだんだんと歯も強くなり、虫歯にかかりにくくなってきます。そのため、年数が経ってコーティングが取れてしまっていても、その段階では虫歯リスクも下がっていますので、問題はありません。

ただし、シーラントをしたからと言って歯磨きをおろそかにしていいというわけではありません。シーラントで虫歯リスクを下げたとしても、歯磨きができていなければ、やはり虫歯にかかってしまうことはあります。シーラントはあくまで、補助的なものに過ぎないということを覚えておきましょう。

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