横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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予防歯科一覧

あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

あいうべ体操で口呼吸を治しましょう

お子さんがいつも口を開けてボーッとした顔つきをしている場合、口呼吸をしている可能性があります。本来なら鼻で行うべき呼吸を口で行い続けると、様々な不具合が起こってきます。

まず、口が乾いて雑菌が繁殖しやすくなるため口臭がきつくなったり、虫歯にかかりやすくなります。そして、外部から入ってきたウイルスや細菌、ほこりなどが直接口から体の中に入っていくため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、アレルギー疾患を起こしやすくなります。さらに一番と言ってもいいほど問題になるのが、使うべき筋肉がきちんと使われず、骨格や歯並びが口呼吸をしやすいように変形してしまうことです。

このようなことを予防するためには口呼吸をやめさせる必要があるのですが、お子さんの場合、なかなか言うだけでは治りません。そこで口呼吸をやめるのにとても簡単で効果的な体操「あいうべ体操」をご紹介します。

■あいうべ体操
「あー」と思い切り口を開ける
「いー」と口を思い切り横に広げる
「うー」と口を思い切り前に突き出す
「べー」と思い切りベロを前に出す

これを1セットとし、1セットを5秒くらいかけてゆっくり行い、1日30セット行います。このあいうべ体操を毎日続けることで、口の周囲の筋肉が強化されて口が閉じやすくなり、鼻呼吸になりやすくなります。

ただし、もしも鼻炎などで鼻が詰まっているのが原因の場合は耳鼻科的な治療が必要となりますので早めに耳鼻科を受診しましょう。

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歯の3DSのすすめ

3DSと聞くと、ゲーム機を思い浮かべる人が多いでしょう。実は歯科にも3DSというものがあり、最近じわじわと人気が出てきています。さて、これは一体何かと言いますと、虫歯や歯周病の菌を除菌するための処置で、歯の疾患の元になる歯垢の定着を集中的に抑えることができます。(3DS=Dental Drug Delivery System)

具体的にどのようなことをするかというと、まず、歯科医院で歯の型を取り、専用のマウスピースを作ります。そこに殺菌消毒薬を注入し、お口に装着することで、効率よく歯の周囲の細菌を殺菌することができます。虫歯や歯周病に対し、ハイリスクの人に非常に効果があります。

3DSが適応となるのは次のような人です。

・虫歯になりやすい人
・虫歯の治療済みの部分が多い人
・歯周病になりやすい人
・乳歯から永久歯に生え替わっている学童期のお子さん
・お口の健康を万全にしたい人
・歯列矯正を始めようと思っている人
・妊娠中、または赤ちゃんがいる人で、お子さんに虫歯をうつしたくない人

虫歯や歯周病のかかりやすさは人それぞれです。また、詰め物がすでにいくつか入っている人は、詰め物の境目から虫歯になるリスクが高いため、3DSのようなプラスアルファの予防対策を行っておくとより安心です。気になる人は歯科で相談してみましょう。

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口の中の不衛生が肺炎の原因に?!

日本人の死因はガン、脳血管疾患、心疾患の3つが上位を占めています。ですが、寝たきりなどの介護が必要な人の死因は1位が肺炎(33%)で2位が感染症(19%)、3位が心不全となっています。つまり細菌感染が大きな原因となっています。

高齢者の肺炎は口の中の細菌が原因で起こる肺炎が多いと言われています。つまり、口の中の唾液の中の細菌が誤って肺に入ることによる誤嚥性肺炎です。そのほとんどは本人も気がつかないまま、眠っている間に起こっていると言われています。つまり口の中の不衛生が原因で起こっているのです。

そこでこれを予防するために口の中を清潔にする必要があります。しかし、要介護の方は手足の自由が利かないことが多く、自分で歯磨きをきちんと行うことができませんので、周囲の人の協力が欠かせません。また、総入れ歯の場合でも、時々殺菌成分の入っている洗浄剤に入れたりしておかないと、細菌が繁殖する原因となります。

要介護の方も時々は歯科検診を受けることをお勧めします。歯科医院に出向くことは難しいでしょうから、往診を行っている歯科医院に問い合わせてみると良いでしょう。それぞれの人に合ったお口のケア方法などについてもアドバイスをもらえるはずです。

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デンタルフロスで歯垢除去率30%アップ!

普段の歯磨きは歯ブラシで3分くらい、という人が多いのではないかと思います。日本ではまだまだ、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃器具があまり浸透していないようです。ところで、歯ブラシだけで歯磨きを行なった場合、どれくらいの汚れが取れているかご存知ですか?じつはどんなに一生懸命やったとしても、たった60%前後しかとれていないのです。特に歯磨き粉をつけて磨くと、スッキリ爽快になって全部磨けたつもりになってしまいがちですから、この数字はちょっと驚きですね。

ところで、残りの40%の汚れは一体どこに残っているのでしょうか?それは主に歯と歯の間の隙間です。この部分はどうしても歯ブラシが入りきりませんので、デンタルフロスや歯間ブラシを使う必要があります。どちらも歯間を磨くものですが、歯間ブラシは歯間のすき間がある程度大きくなくては入りませんので、歯間が狭い人はデンタルフロスのみ使うことになります。歯磨きを頑張っているのに、どうしても虫歯ができてしまう・・という人はもしかしたら歯と歯の間から虫歯になっているのかもしれません。

これらの器具を使うことで、歯垢除去率は90%になると言われています。随分効率が上がりますね。実際に使ってみるとスッキリ感がかなり違うことが感じられるでしょう。しかし残念ながら100%磨ききることは難しいようです。その汚れに関しては定期的に歯科医院でのクリーニングを受けるとよいでしょう。

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タバコが歯に悪いワケ

タバコが肺がんの原因になったり、肌が老化しやすくなったり、妊娠中に吸うと赤ちゃんに影響が出たりすることは皆さん十分ご存知だと思います。ところで、タバコはお口にとっても非常に悪影響なのです。例えばインドなどの南アジアでは口腔ガンにかかる人が多いのですが、これは噛みタバコが原因と言われています。このように、タバコは口腔ガンの原因としてもよく知られていますが、特に歯ぐきに悪い影響を与えます。

タバコはお口の中にこんな悪影響を及ぼします。

1.歯周病が進行しやすくなる
タバコの煙に含まれる一酸化炭素、またニコチンの作用により歯ぐきの血行が悪くなります。また、免疫力が低下したり、唾液の分泌の低下、ヤニによって歯がざらつくことで歯垢がつきやすくなります。これらの理由で歯周病が発症、進行しやすくなります。

2.歯ぐきが黒くなる
生体の反応としてタバコの刺激から歯ぐきを守るためにメラニン色素が作られるため、歯ぐきが黒くなってきます。

3.口臭がくさくなる
タバコに含まれるタール(ヤニ)の匂いや唾液の分泌が減ることにより独特のきつい口臭がでます。

4.ヤニが歯につく
茶色いヤニが頑固に歯にこびりつき、簡単には取れなくなります。

5.ガンにかかりやすくなる
タバコには200種類もの有害物質が含まれ、その中の約70種類は発ガン性物質だといわれています。

ヘビースモーカーの人は特に要注意です。なるべく本数を減らして禁煙を目指しましょう!

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