横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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口臭予防一覧

よく噛んでよくしゃべることが口臭予防に

口臭予防は歯磨きやマウスウオッシュをしておけばいい、と思っていませんか?確かに一時的な口臭予防としてはその方法も効果はあります。しかし、それだけでは口臭予防としては不十分です。口臭を予防するためには、実はお口の中にある唾液がとても重要な役割を果たしています。そして、その唾液を出すためには「よく噛む」「よくしゃべる」ということがとても重要なのです。

唾液には「抗菌作用」やお口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」という働きがあります。そのため、唾液が不十分な状態ではお口の中が細菌でいっぱいになってしまい、強い口臭を発するようになるのです。

最近は、あまり噛まなくても食べられるようなやわらかな食べ物が多く、人々はあまり「噛む」という運動をしなくなっている傾向があります。また、インターネットなどの通信手段が発達してきたことで「人と話す」ということが昔に比べて断然減ってきています。

つまり「噛む」「話す」という運動をしなくなってきたことによって、唾液腺が刺激されず、唾液腺の機能が衰えてしまっている可能性があるのです。また、唾液が減ると虫歯や歯周病にもなりやすくなります。皆さんもお口の健康と口臭予防のために、意識して「よく噛む」「よくしゃべる」ことを心がけてみてくださいね。

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歯周病や虫歯がないのに口が臭いヒトの特徴

どんなに容姿が美しくても口臭がひどくては全てが台無しですね。でもなかなか自分の口臭は分かりにくいものです。口臭の原因は複数ありますが、歯周病や虫歯がなくても口臭がある場合、次のようなことが口臭の原因になっている可能性があります。

1.歯石がすぐたまる
歯石がたまりやすい人は歯石のざらついた表面に細菌が繁殖しやすいため口臭が強くなります。

2.歯磨きをあまりしない
食後に歯磨きをしないと、食べカスが腐敗したり、細菌が繁殖して臭いを放ちます。

3.口呼吸をしている
口で呼吸をしていると、口の中が乾燥して細菌が増殖しやすい環境になります。

4.半分埋まった親知らずがある
親知らずが歯茎に埋もれていると、その部分が不潔になりやすく悪臭の元になります。

5.銀歯がたくさん入っている
銀歯と歯の境目には汚れがたまりやすく、口臭の原因になることがあります。

6.コーヒーをよく飲む
コーヒーは舌の表面にコーヒー豆の細かい粒子がたまりやすく、口臭の原因になると言われています。

7.タバコを吸う
タバコそのものの臭いに加え、タバコを吸うと口の中が乾くため口臭がさらにきつくなります。

8.口がよく乾く
ストレスや薬の副作用など理由はさまざまですが、唾液の分泌が落ちて口の中が乾いてしまうことがあり、口臭が強くなることがあります。

どうでしょうか?思い当たるものはありましたか?自分で改善できるところはぜひ改善してみましょう。もしもなかなか口臭がなくならない場合は一度歯科で相談してみましょう。

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溝状舌とは

皆さんは自分の舌をよく観察してみたことがあるでしょうか?通常、舌というのは平滑な表面をしているものですが、時々舌に溝が見られる場合があります。溝の程度はさまざまで、傷がついているようなものから舌が断裂してしまっているようにみえるものまであります。

このような状態になっている舌を溝状舌(こうじょうぜつ)といいます。見た目は切れているように見えて「悪い病気ではないか?」と心配になってしまう人もいますが、病的なものではなく、痛みや味覚異常などがおこるわけでもないため、とくに心配はいりません。また、これでがんになりやすくなるということもありません。世界的には人口の約20%ほどに見られるとされていますが、日本では2.6%と少ないようです。

原因は先天的なケースと後天的なケースがあり、後天的な場合は感染や外傷、ビタミン不足などさまざまなことが言われてはいますが、実ははっきりとした原因はわかっておらず、アメリカでは「誰にでも起こりうる舌の経年変化」というように言われています。

ただ、溝状舌の場合、溝の中に細菌がたまりやすいため、口臭の原因になったり、細菌が炎症を引き起こす場合も考えられます。そのため、溝の中に食べカスなどがたまらないように清潔を保つことが重要です。

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ドライマウスが増えている

ドライマウスは口腔乾燥症とも呼ばれていますが、近年特に成人女性に増えてきているという報告があります。ドライマウスとは唾液の分泌が落ちたり、唾液が蒸発しやすくなることにより口の中が乾いてしまう状態をいうのですが、口が乾くことによってさまざまな不快症状やお口のトラブルを引き起こします。日本国内ではおよそ800万人がドライマウスであると言われていますので、決して他人ごとではありません。

ドライマウスの症状としては、口の中が粘つく、ものが飲み込みにくい、口臭がひどくなる、というような不快症状の他、口の中がヒリヒリ痛む、口内炎ができる、などの痛みの症状があげられ、さらには虫歯や歯周病など歯科疾患のリスクも高まります。

ドライマウスを引き起こす原因として分かっているのは、ストレス、生活習慣、食生活の乱れ、薬の副作用、タバコ、アルコール、口呼吸、更年期障害、老化現象などです。この中でも近年ドライマウスが増えている原因の背景として、スマートフォン、インターネットの普及によりあまり会話のコミュニケーションをとらなくなってきたことや、硬いものをあまり噛まなくなった食生活により、唾液腺が刺激されなくなってきたこと、口の周りの筋力低下などが原因で口呼吸をする人が増えてきたことなどが考えらえます。

唾液を出す為には、唾液腺がきちんと刺激されることが必要です。その為には「よく噛む」ことがとても大事であり、ついでに「よく喋る」ことも大変効果的です。また、よく噛んだりよく喋ることで口の周囲の筋肉も鍛えられて口呼吸も治しやすくなります。皆さんも是非実行してみてください。

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歯磨きのしすぎは口臭の元に?

口の匂いが気になって一日に一生懸命何度も歯磨きをしたり、マウスウォッシュでうがいをしている人がいるかもしれません。口の中の汚れを取れば取るほど、匂いがしなくなりそうな気がするのは無理のないことです。しかし、これは実は逆効果なのです。口の中は唾液で満たされていますが、サラサラした唾液は口臭の原因となる細菌を抑える働きがあるため、洗いすぎて唾液を失うと口臭の原因となります。また、マウスォッシュでも特にアルコールの入ったタイプは口の中を乾燥させてしまい、さらに口臭を起こす原因となります。

舌の表面についている苔のような舌苔も口臭の原因になるとよく言われていますので、それをゴシゴシ取るのが日課になっている人もいるかもしれません。しかし、これも気をつけて行う必要があります。健康な舌にはうっすら白く舌苔がついているのが普通なのですが、この状態の舌苔は臭うことは通常ありません。これを無理に取ると、剥がれた細胞が細菌の餌となり、細菌がますます増えて逆に口臭が強くなる原因になるとも言われています。もし分厚く舌苔がついている場合には、軽くブラシでそっと2、3回撫でる程度にしておきましょう。

このように、あまり神経質になるのはよくありません。歯磨きは1日に2、3回を限度にやるようにし、舌も必要な時だけやさしく磨くようにするとよいでしょう。

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