横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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歯がないと抑うつになるリスクが高くなる

高齢者で歯が全くない人や、硬いものが食べにくくなったと感じている人は、歯が健康でよく噛める人に比べて気分が落ち込みやすい「抑うつ状態」になるリスクが高くなることがわかりました。これは神奈川歯科大学が65歳以上の約1万4000人を対象に、歯や口の健康と精神的健康との関連を調査した研究によって明らかになりました。

この研究によると、歯が全くない人は歯が20本以上残っている人に比べて1.28倍、半年前よりも硬いものが食べにくくなったと感じている人はそうでない人に比べて1.24倍、抑うつ状態になりやすいということです。

つまり、高齢者にとって、食事の楽しみというのは大変重要であり、それが奪われることは精神的な健康をも奪ってしまいかねない、ということが言えるかと思います。歯の健康に気を使い、大事にしていくことで、全身のあらゆる病気から身を守ることになるのはすでにあらゆる研究で分かってきていますが、よく噛めることは精神の健康のためにも非常に大切だ、ということです。皆さんも「歯の健康は心身の健康につながる」ということをぜひ心に留めていただき、より一層歯を大切にしていただけたらと思います。

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最近増えている、口腔アレルギー症候群とは?

日本では花粉に対するアレルギーを持つ人はだんだんと増え続けており、今や、4人に1人が花粉症だと言われています。そして口腔アレルギー症候群の人も同様に増えているそうです。この口腔アレルギー症候群、花粉食物アレルギー症候群とも呼ばれており、その名のように、花粉や食べ物によってアレルギー反応を起こすのですが、そのアレルギー反応を起こす場所はほとんどの場合、口周辺に限られています。

口腔アレルギー症候群は花粉症を持っている人がかかることが多く、ある種の果物や野菜やナッツ類を食べると、食後15分以内くらいで口の周囲(唇、舌、喉など)にイガイガ感やかゆみを感じ始めますが、その後は大抵ひどくならずに症状は治まってしまいます。ですが、中には、頻度としては少ないですが、顔や体が痒くなったり、喉が腫れて息苦しさを感じたり、喘息のような症状が出たり、下痢嘔吐などの症状が出ることもあります。

花粉症の人が口腔アレルギー症候群を起こしやすい理由として、花粉と野菜や果物などのアレルゲンの構造がよく似ていることがあるためだとされています。口腔アレルギー症候群を起こす頻度が高い食べ物として、りんご、もも、キウイ、さくらんぼ、トマト、メロンなどが代表的です。これらの食べ物で何らかの異変を感じる場合には、なるべく食べないのが一番ですが、加熱すれば問題なくなることが多いようです。

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骨粗鬆症の薬を服用中の人は抜歯に要注意

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは骨の密度が低くなってスカスカになってしまう病気のことですが、特に閉経後の女性に多くみられ、50歳以上の3人に1人がかかっているとされています。

そのくらい身近な病気である骨粗鬆症ですが、骨粗鬆症の治療を受けている人は歯科で治療を受ける際に注意が必要です。具体的には、骨粗鬆症の治療としてビスホスホネート(BP)系薬剤を服用している人は、抜歯を始めとする外科的な治療を受けると、骨が壊死してしまう危険性があるのです。

BP系薬剤は古くなった骨を壊す破骨細胞の働きを抑えて、骨粗鬆症の進行や、癌の骨転移などを防ぐ効果がありますが、この薬を飲んでいる患者さんが抜歯やインプラントのような外科治療を受けると、まれに骨が壊死することがわかっています。特に歯周病のような口の中の感染症があると、そのリスクが高くなると言われています。そのため、そのリスクを低くするために、お口の中を清潔にすることを心がけることがとても大切になってきます。

骨粗鬆症で治療を受けている方は、歯科治療を受ける際には必ずその旨を伝えておくのを忘れないようにしてください。

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口を清潔に保ってインフルエンザを予防しましょう

インフルエンザ予防には手洗い、うがい、マスクの装着、ワクチン接種などのような方法が効果的と言われますが、実はその他にもインフルエンザ予防にとても効果的な方法があるのをご存知ですか?それは歯磨きをしっかりと行って口の中を清潔に保つことです。

歯磨きをする理由として虫歯・歯周病・口臭予防がまず頭に浮かびますが、口の中をきれいにすることはインフルエンザのような感染症を防ぐのにも役立ちます。インフルエンザウイルスは口や鼻から入り込み、喉や鼻の奥の粘膜から細胞に入り込んで増殖していきます。粘膜は、ある種のタンパク質によって表面が保護されており、それがウイルスの侵入を防いでいるのですが、「ある種の酵素」が存在すると、そのタンパク質を破壊してしまい、インフルエンザにかかりやすくなることがわかっています。

そしてその「ある種の酵素」は、歯垢や歯石の中にいる細菌によって作り出されていることがわかっています。そのためこれらの細菌が多いほど、酵素が増え、インフルエンザにかかりやすくなるのです。

そのため、口の中を清潔に保つことがインフルエンザに効果的というわけです。特に免疫力の弱っている高齢者ではインフルエンザが命取りになります。要介護の方がいらっしゃるご家庭ではお口のケアも忘れずにしてあげることをおすすめします。

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