横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

診療時間9:00〜12:00    14:00〜18:00木曜・日曜・祝日休診

院内コラムBlog

ホワイトニングで痛みが出る場合

歯を白くするホワイトニングは最近日本でも大変人気が高まっています。これは薬剤を使って歯を漂白していくという処置のことですが、ほとんどの場合、痛みを伴うことはありません。ですが、稀に痛みを感じてしまう場合があります。

ホワイトニングで痛みを感じてしまいやすいケースとしては、歯茎に炎症を起こしている場合に歯茎にしみて痛い場合、そして、虫歯がある人や歯に細かい亀裂がたくさん入っている人、冷たい水などがしみる知覚過敏のある人なども、薬剤の刺激で歯がしみてしまうことがあるようです。

しかし、これらの痛みは施術中のみに感じるもので、そのあと痛みが続くことは通常ありません。そして、このホワイトニングの薬剤そのものが歯や歯茎に後々悪影響を与えることもありません。

通常、日本で歯医者さんにかかってホワイトニングを受ける場合、まずは虫歯や歯周病などがあればそれをしっかり治療してからホワイトニングを行いますが、通販などで購入したアメリカなどのホワイトニングキットを使ってやろうと考えている場合、日本では認可されていない高濃度の製品もあると聞きますので、思わぬトラブルが起こる可能性もあります。そのため、もしもこのようなキットを使ってホワイトニングをやろうと思っている場合でも、念のために一度、歯科医院で歯と歯茎のチェック、ホワイトニング剤の確認をしてもらうことをおすすめします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タバコを吸うと歯茎の色が悪くなる!

タバコは健康に良くないことは有名ですが、タバコを吸う人の歯茎の色はどす黒くなることをご存知ですか?また、親が喫煙者である子供は歯茎が黒くなることもあるのです。

タバコを吸うとなぜ歯茎が黒くなってしまうのでしょうか?

まず、タバコには非常に多くの有害な化学物質が含まれており、人体で最初の通過地点である口の中にいろいろな刺激を与えます。タバコに含まれるニコチンやタールは歯茎を刺激し、メラニン色素を増やし、歯茎を黒っぽくします。そしてニコチンが血管を収縮させるのと、一酸化炭素が組織を酸素不足にさせるため、血流が滞り血色が悪くなります。また、タバコは体の免疫力を下げてしまうために、歯周病を発症させやすく、それによっても歯茎の色が悪くなります。

このような影響は吸っている本人だけでなく、周囲にいる人にも少なからず出てきます。タバコを吸うと歯にヤニがつくことを気にする人が多いですが、タバコを吸うことは、このように、歯茎をどす黒くさせてより見た目を悪くしてしまい、歯周病が悪化して歯を早期に失うことにすらなりかねません。また、歯周病は全身の様々な病気の原因にもなっているとされています。タバコはまさに百害あって一利なし、なのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんな口内炎には要注意!

痛い口内炎、誰でも一度は経験したことがあるかと思います。特に舌にできるとしゃべるたびに強く痛むので、とても辛いですよね。この舌にできる口内炎ですが、放っておいても自然に治るため、様子を見て問題ないのですが、稀に口内炎でなく舌癌である場合があるので注意を要します。

舌癌とは舌にできる癌のことで、口の中にできる癌の半数以上は舌癌であると言われています。よく見える場所であるため、もし出来てしまっても早期発見することが可能であると言えます。そのため、舌にできた口内炎と舌癌の違いはどんなものか知っておくと良いでしょう。

■舌癌と口内炎の違い

1.境界がはっきりしているか?

口内炎は円形か楕円形をしており、周囲との境界がはっきりしていますが、舌癌は形がきれいでなく、境界が曖昧なのが特徴です。

2.2週間経って治っているか?

口内炎はだいたい2週間もあれば治るものです。2週間以上たっても全く変化がない場合には注意が必要です。

3.痛みの程度はどうか?

口内炎は小さくても強い痛みを感じます。しかし舌癌の場合は大きくてもあまり痛みを感じない特徴があります。

以上のように、両者は似ているようで、いろいろな点で違いが見られます。もし怪しい口内炎があれば早めにかかりつけの歯科を受診しましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インプラントも歯周病になるって本当?

インプラントは人工の歯根を顎の骨に埋め込んで、そこに人工歯をかぶせるという治療法です。そのため、一度埋めたら一生持つと思われていることがありますが、それは間違いです。インプラントは確かに虫歯にはなりません。しかし、自分の歯と同じように歯周病にかかることはあるのです。

インプラントをした部分でも、歯周病菌に感染すると、周囲の骨がなくなってしまって抜け落ちてしまうことがあります。インプラントの歯周病を「インプラント周囲炎」と呼んでおり、これは天然の歯の歯周病と非常に病態が似ていますが、歯茎や骨との結合の仕方が天然歯の場合とは異なり、細菌が深部に侵入しやすい構造となっています。そのため、一度歯周病菌に感染すると天然歯よりも進行が速いので非常に注意が必要です。

インプラント歯周炎を防ぐためには、自宅での歯磨きをきちんと行う、決められた通りにメインテナンスを受ける、タバコを吸わない、などのことを守っていく必要があります。インプラントは自分の歯のように噛むことのできる素晴らしい治療法です。しっかりとお手入れすれば何十年でも持たせることが可能ですので、インプラントをお考えの方はそのことを忘れないようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アルツハイマー治療薬でダメージを受けた歯を再生できる可能性が

歯というのは一度虫歯で削るとその部分を他の材料で補うことになります。その材料にも色々と種類があり、オールセラミックのような、歯になじみの良い優れた材料が出てきているとはいえ、やはりそれでも自分の歯にかなうものはありません。

しかし、最近、イギリスのロンドン大学キングスカレッジの研究者たちにより、アルツハイマー治療薬を使うことで、虫歯などで失われてしまった象牙質を再生させるのに成功した、という研究発表がなされ、ネイチャー紙が論文を掲載しました。

この研究者たちは、現在臨床試験中であるアルツハイマー治療薬、タイドグルーシブ(Tideglusib)に注目しました。この薬はアルツハイマー病の原因となっているある酵素の活性化を抑制する作用がありますが、これを歯に作用させると歯の大部分を占めている象牙質を修復するのを助ける作用があるのです。

同研究チームは、マウスの歯を少し削って、その部分に自然に分解されてなくなるコラーゲンでできたスポンジにタイドグルーシブを含ませて、削られた部分に詰めました。そしてその後、その部分には象牙質が再生されていることが確認できたのです。

現在はもっと大きな歯を有するラットでこの実験が行われており、これが成功すれば実用化に向けて大きく前進するということで、今後の研究が期待されます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加